突然の訃報。まさに青天の霹靂であった。
私が敬愛する自動車評論家の、徳大寺有恒氏が、亡くなられたという。
享年74歳。まだ、お若いのに・・・
私と氏との出逢いは、1982年。
中学3年の時に購入した「’83年版間違いだらけのクルマ選び」である。
当時日産派だった私は、その歯に衣着せぬ論評に驚き、怒りを禁じえなかった。
だが、じっくりと読み進むうちに、氏のポリシというか、スタンスというか、立ち位置が、実は正しいのだと、思えてきた。
それ以来。
私は友人に「オマエは徳大寺有恒教の信者か!」と揶揄されるほど、氏の書物を購入し続け、読み漁った。
そして氏は、私のクルマ観のみならず、人生観にも多大なる影響を与えてくれた。
吉田拓郎氏に次いで、私の思考回路形成に寄与した、「大いなる」人物である。
この「獅子丸のモノローグ」も、徳大寺氏の存在が無ければ、おそらくは、このようなスタイルではなかったと思う。
徳さん、ありがとう。32年間、愉しませていただきました。合掌。