サタデイ・アフタヌーン。
マイレガシィは、4度目の車検のために、ディーラーさんに入庫した。
その間。代車として提供していただいたのが、GPインプレッサSPORT。
車検証によると、昨年11月登録のまだ新しいクルマであった。
マイカーと同じ、オブシディアンブラック・パールのカラーが、晩秋の気弱な陽光に、映える。
グレードは、「2.0i EyeSight」(リニアトロニック)。
エンジンは、新世代ボクサーのロングストローク型「FB20」である。
シューズは205/55R16の「ブリザック REVO GZ」。
マイレガシィの195/65R15よりも、ファットなタイヤだ。
だがしかし、乗り心地に荒っぽさはなく、基本的にしなやか系である。
ラゲッジスペースは、必要にして、充分。
通常使用で不満になることは、まず、無いであろう。
だがしかし。スペアタイヤは省略され、パンク修理キットを搭載。
私個人としては、ラゲッジの床があと3cm高くなったとしても、スペアタイヤを積んでくれた方が、ずっとありがたい。
2眼メーターは、目盛が緻密で、なかなかヨイ。
なお、水温計は省略され、警告灯となっている。
3連ダイヤル式の空調コントロールは手探り操作性に優れている。
しかも動作状況は、インパネ上方の「マルチファンクションディスプレイ」横に表示されるので、運転中の視線移動も少なく、まことに使い勝手が良い。
この部分には、花マルを進呈したい。
一番驚いたのが、ワイパーの「AUTOモード」だった。
これが、実に私の感性に合致し、絶妙なタイミングで雨滴を拭き取ってくれるのだ。
例えば「フルオートエアコン」とかは、なにか「痒いところに手が届かない感じ」で、私は「エアコンはマニュアルで操作する派」なのだが、このワイパーは「AUTOモード」にお任せでノンプロブレムである。
また、パドルシフトについては、「街乗りではほとんど使う必然性は無い」というのが、私の偽らざる感想です。
そして、近年のスバル躍進の立役者「EyeSight」。
路肩に駐車車両がいて、やむを得ずセンターラインを越えなければならない状況の時など。
ウインカーを出さずにそれをすると、「車線をはみ出しています!」と、おせっかいな母親のように、キッチリと叱ってくれる。
なお、「プリクラッシュブレーキ」については、作動する機会は無く、あえて実験する勇気も、ありませんでした・・・
また、アイサイトのユニットが浸食しているため、サンバイザーの幅は狭い。
西日が正面から突き刺す中、サンバイザーを使用し走るシチュエーションもあったが、実用上特に問題はなかった。
ヒモで繋がっている、フューエルキャップ。
セルフスタンドで給油する人が増えている昨今。
ヒューマン・エラーを防ぐ意味でも、大いに有用な装備といえましょう。
この土日。
代車のGPインプレッサで走破した距離は、101.8kmでした。
札幌市内徘徊が主体だったにもかかわらず、この間の燃費計数値は12.7km/L。
アイドリングストップ機能が付いているこのクルマだが、その作動条件は限られているというか、どちらかと言えば消極的で、たとえば「デフロスターON」の時は作動しないロジックである。
とはいえ、2000ccのAWD車としては、なかなか優秀な燃費と言えましょう。
燃費という点でいえば、旧世代ボクサーのショートストロークなEJ型を積む私のレガシィ2.0i(5MT)よりも、おそらくは上だと思う。
GPインプレッサSPORT。
久々に乗ったが、やはりいいクルマだった。
車両感覚が掴みやすく、なにより、後端が短いのが、イイ。
私のようなど素人ドライバーは、もう、4ドアセダンに戻ることは、永遠にできないであろう。きっと。