エゾ鹿の食害が取り沙汰されている今日この頃。
私は、一貫して、「エゾ鹿は食材としてじゃんじゃん活用すべき」とのスタンスを取ってきた。
なので、その日の夕食は、「エゾ鹿スープカレー」とした。
コープさっぽろで、税込734円の、この製品。
外食できるようなお値段ではあったが、私は「エゾ鹿活用」の信念を貫き通すため、目に涙を溜めながら、この高価なレトルトカレーを、購入したのである。
シンプルなデザインのレトルトパックを、湯煎すること5分。
さて、実食。
にんじん・じゃがいもはもとより、ゴロンとしたエゾ鹿の肉塊に、ココロは躍る。
この具の大きさに、734円という大枚を支払っただけの価値はあると、私は自分自身を納得させた。
エゾ鹿肉には独特の甘みがあるが、カレーの辛さがそれをオブラートのように包み、むしろ全体をプレミアムなテイストに、持ち込んでしまう。
ゴロンと大きいのに、ホロリと崩れるその食感は、ワイルド・ハーツでエクセレント!
エゾ鹿肉の流通が軌道に乗り、この製品をワンコイン以内で食すことが出来る日が来ることを、私は、夢想する。