ザ・スタイル・カウンシルの、実質的ラストアルバムとなってしまったのが、1988年発売の「Confessions of a Pop Group」である。
スタカン好きの大学生だった私は、とりあえずそのアルバムも購入していたのだが・・・
なんというか、あまりにも内省的というか、ナルシズムに溢れたというか、その全体のトーンがあまり好きになれず、「愛聴盤」にはならなかった。
しかしながら、1曲だけ、「私の好きだったスタカン」のかほりを放つ曲があった。
それが、この「How She Threw It All Away」である。
エキサイト翻訳で訳すと「彼女はどのようにそれをすべて廃棄したか」となるが、
プロの訳詩家は「彼女が全てを投げ捨てたわけ」と訳す。
そして、私が驚いたのは。
1989年放送の「カーグラフィックTV」で、のちに「私が愛することになるクルマ」である「マツダ・MX-5ミアータ ≒ユーノス・ロードスター」を特集した際。
そのBGMがこの「How She Threw It All Away」だったことである。
私は、「カーグラTVのスタッフは、なんて素晴らしい選曲をしてくれたんだろう!」と感銘するとともに、このクルマが相乗効果で魅力的に見えて、そして購入に至った・・・といういきさつが、実はあったりする。
カーグラTVのスタッフも、スタイル・カウンシルも、ユーノス・ロードスターも、みんな素晴らしかった・・・と、ほぼ30年が過ぎた今、あらためて、私は思う。