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Coromandel
Coromandel, NZ
Square Kauri
Square Kauri, NZ
Lake Griffin
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豚ショウガ焼

豚ショウガ焼(豚ロース肉ショウガ焼用をフライパンでごま油とともに焼き、タマネギ薄切りを加える。モヤシ、舞茸をくわえ、おろしショウガに、濃口醤油、日本酒、唐辛子粉を加えたものをくわえて、仕上げる)
前夜の厚揚げとふきの煮物

2006-10-18 20:58:55 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『大正デモグラフィ:歴史人口学でみた狭間の時代』

速水融・小嶋美代子、2004、『大正デモグラフィ:歴史人口学でみた狭間の時代』、文春新書

大正という時代は、明治時代に比べていささか影が薄く見える。たしかに明治維新で従来のシステムから大きく変貌(たとえば、文明開化、富国強兵)したわけだけれど、本書で指摘されているのは、明治は、むしろ移行期であって、大正時代こそが期間は短いがある種の画期となった時代ということだ。
人口学での重要なキーワード「人口転換」、すなわち、経済社会の展開にともない、「多産多死」(高出生・高死亡)から「多産少死」(高出生・低死亡)をへて、やがては「少産少死」(低出生・低死亡)に至るという人口学的な画期が大正時代にあったようである。同時に、近代的な国家システムとしての人口統計を継続的に取り続け、国民の人口動態を経済の重要な指標にすると言う発想が政府にとって一般的になった時代であるとも言うこともできるようだ。
「大正デモグラフィー」は人口に膾炙した言葉ではあるが、著者の一人の速水の論点は、むしろ、「大正デモグラフィ」つまりは、大正時代の人口誌(デモグラフィ)を明確に記録することによって大正時代の時期的な重要性も示しうるというのである。つまり、たとえば、この時代にあったいわゆる「スペイン風邪」の影響による人口への影響を、記述的に記録すること、これこそ、現代社会に対する「大正デモグラフィー」の重要性を示すものであろう。
パンデミックという史上空前の感染症の危険性は継続的に指摘されるのだが、スペイン風邪を見ると、ちょっと、恐ろしい。個人で何とかなるというものでもないのだが・・・。

大正デモグラフィ:歴史人口学でみた狭間の時代

文藝春秋

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2006-10-18 01:09:56 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )