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『新編 日本の面影』

ラフカディオ・ハーン、2000、『新編 日本の面影』 、角川書店(角川ソフィア文庫)

本書はラフカディオ・ハーンの『知られぬ日本の面影』を編集して翻訳されたもので、主として松江時在住の頃について触れられた部分が収録されている。本書は、一昨年、松江の小泉八雲旧邸で購入したものだ。しばらく放っていたが、最近面白くなって、読み通すことができた。
あまりにも日本びいきがすぎるようにも感じられて、いささか、尻がかゆくなる思いがするが、それでも、古き良き日本の面影が描かれているという意味で、先に評した以下の両書とならんで、とても、興味深い。
また、八雲ことハーンは『怪談』などの小説でも知られるが、ジャーナリストとしてのバックグラウンドを持つかれの視点は本書でこそ生かされているように思える。

渡辺京二、2005、『逝きし世の面影』、平凡社(ライブラリー):http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/2fa08ca94db39653ee9d6ea3fccb8a58
宮本常一、2002、『イザベラ・バードの『日本奥地紀行』を読む』、平凡社ライブラリー:http://blog.goo.ne.jp/sig_s/e/9d77a72414d940557bd9a492fea220fe

新編 日本の面影 (角川ソフィア文庫)
ラフカディオ ハーン
角川書店

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2009-05-06 20:03:53 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『ヒトデはクモよりなぜ強い:21世紀はリーダーなき組織が勝つ』

オリ・ブラフマン/ロッド・A・ベックストローム、2008、『ヒトデはクモよりなぜ強い:21世紀はリーダーなき組織が勝つ』、日経BP社

本書は、中枢を持たないヒトデと中枢を持つクモに例えて、権力を集中する階層的な組織と権力が分散的な組織について、経営組織論を展開する。本書の言わんとするところは、両者を折衷した組織の強みということになるのだろう。

本書では多くの例が引かれるのだが、その中で、元々独占的な経営資源を持つ企業がフリーウェアに経営の力点を移した例としてIBMとSUNがあげられる。周知のようにIBMが勝ち組で、SUNを合併しようとしたが、結局はOracleがさらうことで、決着がついた。この例は、たまたま、IBM/SUNの買収で、勝負がついたわけだが、本書が書かれた時点で未来の出来事であるこの勝負は、もちろん訴状に乗っている訳ではない。しかし、本書の論点の曖昧さが露呈している部分であるようにも見える。つまり、IBM/SUNの勝負は、べつにどちらも分散的な経営資源、つまりは、多くの開発者が自発的に開発に関わるオープンソースに力点を置いたかどうかではなく、そもそもの、それ以前に経営体力があったかどうかがポイントとなっているのであって、オープンソースに力点を移したことが問題になってはいないことであろう。
また、本書は、タイトルと違って、実のところ、ヒトデの方が強いとは、必ずしも言っていない。むしろ、ヒトデつぶしの方法もいくつか示唆している。また、アルカイダのようなゲリラ的な組織の強みという組織論であれば、これまでもあったわけで、「ヒトデ」と「クモ」という対比が面白く思えたということか。

ヒトデはクモよりなぜ強い 21世紀はリーダーなき組織が勝つ
オリ・ブラフマン/ロッド・A・ベックストローム
日経BP社

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2009-05-06 19:59:54 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


メカジキの照り焼き

昨夜は、妹夫婦に引き継いで、21時過ぎに、奈良をでて、京滋バイパス、新名神、東名阪を経由して名古屋に帰ってきたのだが、京滋バイパスで数キロ、東名阪は18キロの渋滞が残っていた。東名阪は22時半ごろに入ったのに、まだ、この渋滞。要は交通量と高速道路のキャパシティがあっていないということなのだが、どう考えても、3車線にしないと解消できない。さらには、このどこまで行っても千円という景気刺激策(のはず)の帳尻を示してもらいたいものだ。交通量は増え、SA/PAの利用者は増えたが、売り上げはどうだったのだろうか。また、観光地の売り上げはどうだったのだろう。それに対して、交通量が増えて二酸化炭素の排出総量規制分の過不足を加えると、帳尻はどうだったのだろうか。

冷蔵庫に眠っている糯米をなんとかと思ったのがきっかけで、今日は、和風メニューということになった。

舞茸と空豆のおこわ(糯米とうるち米を3対1、あらかじめ洗ってざるにあげておく。昆布出汁を追加分のショッツルと日本酒をくわえて、ちょうど炊飯器のメモリの糯米の水量にあわせる。舞茸をほぐし、出汁昆布を細かく切ってそのまま炊飯する。出来上がったところで、塩ゆでして皮をむいた空豆をくわえて、混ぜて蒸らしておく)
メカジキの照り焼き(メカジキをオイルで焼く。先日のふきのとうを揚げたオイルをつかってみた。苦みが残っているのだが、あまり、効果がないような。両面軽く焦げ目がついたところで、日本酒、醤油、砂糖少々、赤唐辛子粉を加えたものをくわえて、煮詰める。焼けたメカジキの上にかけて供する)
里芋とこんにゃくの田楽(昆布とカツオの出汁で、里芋とこんにゃくをにて、ゆず味噌をつけて食す)
貝汁(水からアサリを煮て口を開け、火を緩めて、味噌を溶く。刻みネギを加える)

2009-05-06 19:10:34 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )