『原発と原爆:日・米・英核武装の暗闘』
有馬哲夫、2012、『原発と原爆:日・米・英核武装の暗闘』、文芸春秋(文春新書)
東西冷戦構造時代の核戦略に発想した日本政府保守勢力の核武装計画と原子力発電が結びついた結果が、フクシマを招いたとしか考えられない。昨今では、北朝鮮の核爆発実験について日本政府は圧力をかけるが、原発開発はこれと類似した核武装計画であったことを棚に上げる。それどころか、原発再開に必死の政権である。
原発からは、先のフクシマでのプルトニウムの放射でわかるように、ウラニウムの崩壊とともにプルトニウムが生成される。このプルトニウムを利用した核武装計画はフクシマの悲劇のみならず、核物質の拡散の可能性のテロもふくめ、また、六ヶ所村の再処理工場の問題も含めてきわめて大きなリスクを抱えるのである。われわれは、様々な情報を得て、自分自身の決断のもと、どのような未来を描くのか熟慮して決断しなければならないだろう。
東西冷戦構造時代の核戦略に発想した日本政府保守勢力の核武装計画と原子力発電が結びついた結果が、フクシマを招いたとしか考えられない。昨今では、北朝鮮の核爆発実験について日本政府は圧力をかけるが、原発開発はこれと類似した核武装計画であったことを棚に上げる。それどころか、原発再開に必死の政権である。
原発からは、先のフクシマでのプルトニウムの放射でわかるように、ウラニウムの崩壊とともにプルトニウムが生成される。このプルトニウムを利用した核武装計画はフクシマの悲劇のみならず、核物質の拡散の可能性のテロもふくめ、また、六ヶ所村の再処理工場の問題も含めてきわめて大きなリスクを抱えるのである。われわれは、様々な情報を得て、自分自身の決断のもと、どのような未来を描くのか熟慮して決断しなければならないだろう。
原発と原爆 「日・米・英」核武装の暗闘 (文春新書) | |
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