ギャンブル好きのNYタクシードライバー・チェットの巻き込まれた殺人事件を巡るスラップスティックな1週間。ある日乗せた客が教えてくれた大穴狙いの勝ち馬、知り合いの競馬ノミ屋トミーに依頼する。それが見事にあたって、チェットは約1000ドルの当たりを獲得することになった。トミーの家に受け取りに行くと、銃で殺されているトミーの死体を発見、それからスラップスティックが始まる。
チェットはトミー殺害を疑い、様々な疑念、思惑に巻き込まれていく。2組のギャングの縄張り争い、組織に二股をかけていたトミー、兄のかたきを討とうとチェットを狙う妹アビー、ギャングの手下と不倫していた妻、チェットをトミー殺しの張本人とみなす2つの組織、癒着する警官、そして、チェットが日常的に賭けポーカーのテーブルを囲んでいた仲間たち。
狙撃されて命拾いしたチェット、アビーとバディを組むチェット、久しぶりに面白く読んだ。もう少しニューヨークの土地勘があると更に面白かったかもね。