読書と夕食

［昼食］自宅、スーパーで買った「豆腐ハンバーグ弁当」

2023年8月に放映されていたらしい太平洋戦争ものの番組の一つ「発見　昭和天皇ご進講メモ」をNHK+で視聴した（おそらく、12月7日の開戦の日程に合わせた再放送）。

昭和天皇が1933年から1945年まで外務省OBの松田から外交問題について毎週のご進講を受けていた点について、松田の残した「ご進講メモ」の発見と分析を番組にしたものだ。天皇は独自の調査機関をもっておらず外交問題について、政府（首相と外務省＝外務大臣）と軍部以外の情報源として貴重な松田のご進講出会っただろう。それは、そうだろう。明治政府は形式としては、天皇親政を掲げていても、自らの実権を移譲するはずもない。とうぜん、天皇独自の情報機関を持たすはずもないし、くわえて、その時代、日本にそのような発想もないことは言うまでもないだろう。

この番組では、天皇はバチカンの仲介を願っており、戦中は息を潜めていた対米協調派外務官僚の松田による、対米協調路線の情報が天皇の終戦への意思決定に関わったような、関わらなかったような微妙な描き方をしている。おそらく、現実には、天皇にしても松田にしても情報不足で合理的な判断を下すことはできなかっただろう。天皇は、皇太子時代の訪欧を通じて、英明君主を目標にしていたかもしれないが、現実には名目はおくにせよ、実質的な権力は保持していなかったであろうから、限られた情報に基づく判断に依拠する以外なかっただろう。

番組の副題に「戦時下　知られざる外交戦」とあるが、とても、時宜をえた判断が可能な情報が伝えられていたとは思えない。

NHKアーカイブス「発見 昭和天皇御進講メモ〜戦時下 知られざる外交戦〜【前編・後編】」

チキンとナスのカレー：鶏もも肉唐揚げ用を玉ねぎみじん切りとともにオリーブオイルで炒める＋おろし人参＋ざっくり切ったナスをくわえる＋赤ワイン＋トマトソース＋自分で合わせたカレー粉＋塩。茹でたほうれん草とご飯を添えて