8月31日、毎年夏恒例の少年少女発明クラブのチャレンジ創造コンテスト田布施大会がありました。5年前はこの田布施大会に6チーム参加したことがありました。コロナ以降はチーム数が減って、今年は2チームの参加でした。男の子チーム二人、女の子チーム三人の元気な子供達です。
男の子チームのカラクリはお祭りの太鼓をイメージしたものです。台車を動かすと太鼓が鳴ったりします。女の子チームは田布施名産のイチジクをイメージしたものです。イチジクを収穫したり、サギが舞ったりします。搬送車から収穫車が降車します。そして、イチジクの収穫が終わると再び搬送車に戻ります。
チャレンジ創造コンテスト田布施大会に参加した2チームの元気な子供達
台風10号襲来のため大会前の練習があまりできませんでした。そのため、早朝の8時頃に子供達は集まって練習です。台車の動作を確認したりデモンストレーションの確認をしていました。チームのPRを喋る練習もしていました。
コンテストが近づくと、台車が規格に合っているか検査がありました。縦50cm 横30cm 高さ50cmの規格に入っていなければ減点となります。2チームとも合格で減点無しでした。
台車動作確認とデモ練習 チームのPRを練習 台車の規格検査
いよいよコンテスト開始です。最初に開会式があり私は会長挨拶をしました。その後、制限時間,減点項目,そして試合方法などの説明がありました。私は減点項目などの採点を担当しました。コンテストの結果、女の子チームが1位でした。男の子チームとは僅差でした。
閉会式で子供達に1位2位の表彰状を渡しました。1位チームが山口県代表候補として推薦されます。さて、今年は去年のように山口県代表として全国大会に出場できるでしょうか。
コンテストの前に開会式 コンテスト開始、最初男の子チーム
8月末日にチャレンジ創造コンテストの田布施大会があります。そのための作品作りを支援をしています。ところが、台風10号が来るため作品作りの日程が減りました。そして、今回が最後の支援となりました。3~5年生の女子チームは田布施町の名産であるイチジクを主体にした作品を作っています。しかし、モーターやギアを使うカラクリを考えることが苦手のようです。そのため私がこのチームを少し支援しています。
作品のための装飾を作っているイチジクチーム
大まかなカラクリを私が支援して形作り、その装飾やPR説明を子供達が考えました。残り30分、三人で大会のための練習をしました。二人がそれぞれ二台のカラクリ台車を動かし、一人がそのPR説明をします。私から見てまだまだ未熟でハラハラします。まずはカラクリ台車をちゃんと動かせるか心配でなりません。
男の子チームの太鼓 女の子チームの台車 本番に備え大会の練習
8月末に行われる田布施大会のための工作を進めています。その工作で困っているのは、当の子供達が学校や地域の行事で工作になかなか集まれないことです。一応三人で一チームなのですが、一人でも来てくれればと気をもんでいます。
一番心配しているのは指導員さんです。指導員さんには仕事などの合間をみて工作の指導をしていただいています。ところが肝心の子供が来ないと指導する気持ちをそがれてしまいます。毎年の事ですが、この8月が最も工作が忙しい時期です。来年はもう少し子供達や指導員さんの忙しさに合わせて、工作に関わる企画を考え直した方がいいかも知れません。
集まった子供達と工作の仕上げに奔走
チャレンジ創造コンテストは短期間に工作を仕上げなければならず大変です。エアコンが無く扇風機だけの教室は汗だくです。タオルで汗をぬぐいながら時々水分を補給しています。あまりに暑いと良いアイデアが出ないうえに気力も出ません。それでももくもくと工作の指導をしています。子供がどうしてもできない仕組みやカラクリを主に考えます。この忙しさも8月までです。毎年のお祭りのようなものです。
うまく動かないカラクリ カラクリの手段を変更・工夫
去年のチャレンジ創造コンテストは1チームだけでしたが、今年2チームがチャレンジします。それぞれ作品作りに入りましたが、1チームの子供3人は完成前の完成図を描いていました。ただ絵だけでは動かないので、どうやって動かすのかが一番の問題です。往復運動や回転運動などの実現方法を一緒に考えたりしました。
もう1チームはまだ具体的なデザインが描かれておらず、どう動かすのかまだ決めていないようでした。8/末の田布施大会まであと3週間しか製作時間がありません。毎年のことですが指導も熱を帯びます。
2チームに分かれてチャレンジ創造コンテスト作品を製作
ところで、チャレンジ創造コンテスト作品も作るクラブ員はアイデア作品も作るので大変です。特にチャレンジ創造コンテストは8/末までに作品を完成させて、さらに大会に出場するためのPRや動きなどの練習をしなければなりません。
指導員はアイデア工作とチャレンジ創造コンテストの両方の面倒を見なければならず大変です。さて夏休みが終わるまで完成するでしょうか。
昆虫観察BOXの製作 もう少しで完成? チャレンジ工作製作
夏休みが始まって最初の田布施町少年少女発明クラブでした。4月から始めているアイデア工作の続きに加えてチャレンジコンテストがいよいよ始まりました。チャレンジコンテストに参加するのは2チームです。チャレンジコンテストに挑戦する子供達は早めにアイデア工作を済ませます。そして、長い夏休み期間を通じてテーマに沿ったチャレンジなカラクリ工作を作ります。
ところで発明協会からチャレンジコンテストに使うモーターなどの部品が送られてきています。最低限その部品を使ってカラクリ工作を作らなければなりません。その部品とはモーター2個,タイヤ2対,リモコン装置,モーターを取り付ける基板などです。なお作品の大きさには制限があります。
チャレンジコンテストに参加する子は早めにアイデア工作を済ませる
チャレンジコンテストの工作に入れるよう少しばかり応援しました。蝶番を探して穴を開ける支援、段ボールに丸い穴を効率よく開ける支援、アイデアに困っている子供には解決策を数個を提示したりなどです。8月上旬に帰省するため、その期間はそれほど子供達を応援できません。その代わり、8月中旬から下旬にかけて毎日のように工作室に出かける必要がありそうです。毎年のことですが、暑い真夏の工作支援が始まりました。
虫を飼う装置に蝶番 小動物の観察装置 大きな段ボール工作
7月最後の田布施町少年少女発明クラブの活動がありました。最初一時間程度、クラブ員の子供達全員を理科室に集めました。そして、チャレンジコンテストの案内と去年参加した全国大会のビデオを見ました。これから8月末の地区大会までの間、主に夏休み期間を利用して作品作りをします。
今のところ1チーム(メンバー3人)が参加を表明していますが、あと2~3チームできるのではないかと思います。参加を表明した1チームにいろいろ聞いてみました。チーム名,どんなカラクリを作るか,メンバーの役割分担など悩んでいるようです。
8月始めに一週間ほど東京に帰省しようと思っています。その間、息子夫婦の家に寄ったり東北の山に登る予定です。その後田布施に帰ったら、全面的に工作指導したり田布施地区大会の運営をしようと思います。毎年の事ですが、子供達と暑い夏の日々が始まります。
アイデア工作をもくもくと作っている子供達
アイデア工作の進捗状況を子供達にインタビューしたりして聞きました。今年は木工作品が多いようで、糸鋸で曲線を切り抜いたり、ノコギリで板を切る子が多かったです。小学生なので工作経験や工具の経験がまだたまだ少ないせいか、完成するまでの手順や道筋が見えていない子が多いようです。
賞を取るための工作ではなく、自分の経験値を上げるための作品作りだと思っています。最近ニュースで経験値の貧困の話題が出ます。このクラブにいる子供達は貴重な経験をしていると思います。子供達の未来が明るいものになればと思います。
板をノコギリで切る 絵具で色を塗る 糸鋸で穴を切り抜く
先日二度目の放課後学習成器塾がありました。日が照っているため野外での活動は中止とのこと。体育館でのバトミントンは、日が照らないとは言え暑かったはずです。私のクラスはエアコンが無い教室で活動しました。しかし、三階にある教室なので窓を全開にするといい風が吹き込んできました。
私が子供の頃は「黒んぼ大賞」と呼ばれる表彰がありました。そのため、夏には積極的に野外で遊んだものでした。今のような酷暑ではない時代でした。今の子供は外で思いきり遊べないので少々可哀そうにも思います。さて、今回は刺し子のコースター製作です。二人の児童がコースターを完成しました。
指導員の方々と談笑しながら、刺し子のコースターを製作
刺し子が完成すると布の四隅を折りたたみます。それを手回しミシンで縫ってコースターの完成となります。アイロンやミシンが初めての児童がいたので丁寧に教えました。なお、つまみとなる細片を取り付けて縫いました。コースターを洗って乾燥する時などに役立つと思います。
今回完成できなかった子も次回完成する予定です。全員が完成すると、次に藍染め体験をしようと思います。最初に藍の葉を叩いて染める叩き染めを計画しています。タデ藍と、より濃く染まるインド藍を使います。先日苗を植え付けたインド藍はぐんぐん生育中です。猛暑に強いため、この夏の間に高さ2m位には成長すると思います。去年できなかった紅花染めもしようと思っています。
初めて使うアイロン アイロンで四隅を固定 初めての手回しミシン
田布施町少年少女発明クラブ、開講式から3ヶ月経って工作が進んでいます。3~6年生の子供達は各小学校混在で四つの班に分かれています。その班ごとに指導員が付いて工作の指導をしています。私は指導員の手が足りない班を応援しました。
今回は三班の小学生三年生の支援をしました。たまたま成器塾で使っている裁縫道具とミシンを車に置いていました。それを使って人形らしきものを作る支援をしました。低学年生は、自分が作りたいものをうまく絵にできなかったり、伝えることが難しいようです。そのため、いろいろ声をかけながら作りたいものを引き出しました。その過程で裁縫道具が役に立ちました。
各自もくもくと工作をしている子供達
9:30に発明クラブが始まってすぐ、作っている途中の作品を保管箱に入れるなどしました。そして、その箱に自分の名前を入れました。その後、自分の席に着いて工作を続けました。電動工具を使う子供は、指導員監視の元で注意深くその工具を使いました。なお、髪が長い子は工具に巻き付くリスクがあります。その子は髪の毛を後ろに束ねてもらいました。
それらの徹底注意のためか、田布施町少年少女発明クラブが始まって以来30年事故はありません。とは言え、半田鏝による軽いやけど、ノコギリによる浅い傷、あるいは金槌で自分の指を打つことは時々ありますが。
作品や箱類の整理 電動ドリル使用の指導 もくもくと作品を作る
来月からチャレンジコンテスト工作が始まります。今回三人の子供から1チームを作る申し込みがありました。次回までに、もう2チームの希望があると思います。この夏休みはこのコンテスト作品を作ることで盛り上がると思います。
田布施大会で1位に選ばれたチームは、去年のように今年も山口県代表になるでしょうか。柳井市や山口市など他市の強豪チームも良い作品を出してきそうです。今年は激戦になると思います。上位になれるよう指導員も大変です。
板を加工して何を作るのかな? 終了時間になると作品を箱に収納
今年度も小学校の放課後学習 成器塾が始まりました。去年までは「手芸と調理」を教えていました。しかし、今年は調理を外しました。そのためか希望者が少なく3人となりました。指導員よりも少ない子供達です。今回は指導員4人に子供3人の実質1対1で教えることになりました。
今回は手芸の基礎となる裁縫をしてもらいました。子供向けの刺し子です。あらかじめデザインが布に描かれています。そのデザインに沿って運針するだけです。糸の色などは子供が選びます。指導員と談笑しながら楽しい時間が過ぎて行きました。
楽しく刺し子をする子供達と指導する大人達
14:30に運動場で成器塾の開講式がありました。それが終わると、教えるテーマ(手芸,演劇,絵手紙など)ごとに子供達は教室に分かれていきました。「手芸と藍染め」は三階の家庭科室です。今年作る手芸サンプルを見せたり、ミシンなどの小道具を子供達に見せました。子供も大人も、この一年楽しい活動ができればと思います。
下校時に成器塾開講式 今年作るサンプルと小道具 刺し子作りの開始
前回、工具の使い方の基礎を学ぶため簡単なペン立てを作りました。今回はペン立てにラッカーを塗って完成です。ペン立てが完成した子供から、子供達自身が考えて作るアイデア工作に入りました。9月初め県に提出ですので長丁場(6~8月)の工作になります。どんなアイデア工作を作るのかじっくりと考えます。そして、頭に連想した完成イメージを紙に書いて図や文字にしてみます。
自分の考えたアイデアを紙に書いて図や文字にしてみる
とは言っても、すぐにアイデアが頭に浮かぶわけではありません。去年発明クラブにいた子供は経験があるためかすんなりとアイデアを書いていました。子供達に聞いてみると、何を作ろうかとか、どこを変えたらいいかなど悩んでいるようでした。まずは絵にしてみることが第一歩です。絵にすれば、友達や指導員に相談しやすくなります。また、矛盾する部分に気が付くなどして実現性に近づきます。
考えていると集中力が無くなります。そんな時は、指導員と工作以外について雑談をしたりして頭を休めます。子供には子供の悩みが、また大人になる不安があるようです。そんな時は私の経験などを話して和ませます。
通路でペン立てにラッカー 困った!ラッカーが風に飛ぶ
昨日最後三回目の小学生の郊外学習支援がありました。三回目は当初、スポーツセンターに加えて地元の幼稚園とデイサービスを見学する予定でした。しかし、前者は柳井市からの見学とバッティングしたため残念。後者は訪れる11時頃はお年寄りへの昼食サービスで超忙しいため残念。施設によっては忙しい時期や時間帯があるため仕方ありません。そのため、スポーツセンターをメインに地元の神社やお社などを訪ねました。また戦時中の空軍太刀洗飛行場の旧燃料倉庫跡地などを訪ねました。
麻郷団地近くの竹藪傍の畑地の小道を通る
最初に行ったのは、旧地名尾中地区の神社である尾中三社です。暗いV字型に掘れた狭い道を抜けると尾中三社です。三つのお社があるため通称尾中三社と言います。地域とお社の関係について解説しましたが、三年生達に理解できたしょうか。その神社からはスポーツセンターがよく見下ろせます。緩い坂を下ってスポーツセンターに向かいました。
V字に掘れた暗い道 尾中三社鳥居を下る 長なわ飛びで汗を流す
スポーツセンターに着くと、元体育の先生が待っていました。そして、野外にあるゲートボール場に行って長なわ跳びをしました。その運動で軽く汗を流すと今度は体育館に行きました。そして、フルーツバスケットをしました。私も子供達に混じって何十年ぶりに楽しみました。
続いてプールに移動してお話を伺いました。今年から学校のプールではなくスポーツセンターのプールで授業するとのことでした。全国各地で学校プールを閉鎖する話が出ています。今のご時世、管理人や費用の点で維持できないようです。
フルーツバスケットを楽しむ 今年からこのプールで授業
スポーツセンターを出ると、旭地区から麻郷団地に向けて歩きました。旭地区入口で旧空軍太刀洗飛行場の燃料倉庫がここにあったことをお話しました。また知覧との関係もお話しました。子供達にはまだ難しいお話だったと思いますが、ちらりとでも記憶したもらえばと思います。続いて旭地区の荒神社に行く予定でしたが時間が押していました。そのため荒神社を抜かしてすぐに麻郷団地に出て脇道に入りました。
そして最後、荒神様の祠前でお話をしました。荒神様は火の神様でもあり火事にならないためのお祈りをする祠です。昔は火事を起こすと三代にわたって貧困を覚悟しなければなりませんでした。さらに隣家に延焼すると、その土地から放散しなければならないほどの災害だったのです。
これで三回にわたる郊外学習支援が終わりました。先生方や学習支援ボランティアの方々のおかげで、事故も無く郊外学習できたことを感謝いたします。
小学生達,先生方,ボランティアの方々と歩いた郊外学習ルート3
先日、今年度最初の田布施町少年少女発明クラブの活動がありました。子供達に工具の基本的な使い方に慣れてもらうため、小さなペン立てを作ってもらいました。差金を使って板に直角の線を引くことから始めました。続いてノコギリで板を切ります。さらに、金槌で釘を打ち板をペン立てにします。これら木工を通じて基本的な工具の使い方を学びます。
今回子供達が工作する様子をNHKが取材に来ました。ペン立てを製作する過程を撮影したり、子供達に工作する楽しさなどを聞いたり、去年工作の全国大会に県代表として出場した子供への取材などがありました。5/21 NHK 情報維新やまぐち おたより散歩コーナー 18:20過ぎに放映との事。
ノコギリで切った板を、釘で打ってペン立てに加工中
今回で木工の基礎が終わり、次回からいよいよアイデア工作に入ります。どんな工作をして何を作るのかは子供達自身が決めます。作品は8/末に提出ですので、これから約三ヶ月をかけての工作になります。最初にどんなものを作るか図面や説明を大雑把に書きます。
発明クラブでは単に工作するだけではなく、図面を描いてその作品を分かりやすく説明する文章にすることも大切です。図工、理科、国語などの要素が入っています。さて子供達はどんな作品を作るでしょうか。
工作している子供達を取材 製作中のペン立て(一例)
第二回目の小学生児童の郊外学習支援をしました。一回目は神社やお社を案内しましたが二回目は地区の皆さんが使う公民館,お寺,コンビニ,そして理容室などを訪問しました。
お寺ではご住職さんしか入れない場所を案内していただいたり、普段叩くことはない小さな鐘を叩いてみました。またコンビニで店長さんにパンや飲み物などの売れ筋などを聞いてみました。また何故コンビニで働くようになったのか聞きました。理容室では働く楽しさなどのお話を聞きました。これらを聞いて子供達に響くものはあったでしょうか。
地域にあるお寺を訪れてご住職さんにお話を聞く
今回の朝は雨混じりの強い風が吹いていました。晴れ間はちらちらしか見えませんでした。そのため、公民館の後に訪問したお寺を最後に小学校に帰るつもりでした。しかし、お寺でご住職さんのお話を聞いているうちに晴れ間が大きく広がるようになりました。そこで、次のコンビニまで行って帰ることに変更しました。ところがコンビニまで行くとさらに晴れ間が広がり、予定通りのコースを歩くことでできました。
公民館を訪問し傾聴 次に訪れたお寺 なるべく歩道を歩く
ところで、私が子供の頃の昭和30年代は歩道がありませんでした。今は車で通りますが、今回数十年ぶりに歩いてみました。古道は相変わらず狭い道が続いていましたが、車道はどこも歩道がしっかり設置してありました。そのため、安心して子供達を先導して歩くことができました。
私の同級生や近所に住む方の中には交通事故で亡くなったり身体障害になった方がいました。それら事故の教訓を元に今は安全な道が増えました。考え深いものがあります。
コンビニの店長さんにお話を聞く 理容師さんにお話を聞く
鳥越地区にある理容室の脇に人知れずお地蔵様が何体かあります。理容室に行く前にこのお地蔵様のお話をしました。その昔、このお地蔵様の前でお盆に子供達だけによる盆踊りがありました。明治時代以前は子供の死亡率が高く七歳まで生きることが難しい時代でした。子供だけによる盆踊りで、生きることができなかった子供達の霊を招いて一緒に踊ったとのことです。それらのお話や七五三のお祭りの話を、子供達にしました。少しは理解してもらえたでしょうか。私が育った昭和三十年代でも、川の事故や破傷風などの病気による死亡が少なくありませんでした。
小学生達,先生方,ボランティアの方々と歩いた郊外学習ルート2
どういう訳か近くの小学校の郊外学習を頼まれました。近年小学生を連れて國木田独歩の史跡案内をしたり、「昔の生活」の学習支援などをしたからでしょうか。今回は低学年の児童18人に先生方、学習ボランティアの方々が加わっての郊外学習です。私が先頭を歩いて近隣の史跡や施設に行き、その地域での役割などを解説しました。
最初に行ったのは小学校を見下ろす位置にある神花社(地元では「じんがさー」)です。深く静かな林の中を落葉を踏みしめて行きました。地元の方々が昔から大切に守っているお社です。お社の由来や役割を説明しました。また、別名うぐらの神様のお話もしました。そして、そのお社前から小学校を見下ろしました。
地域の郷社である高松八幡宮の宮司さんから説明
子供達と歩きながら私は道端の草を使って草笛を吹きました。すると、初めて草笛を聞いたのか子供達は驚いたようでした。食いつくように私の真似をしていました。ただ、どの子も音が出せません。
私が子供の頃、子供同士先輩から後輩への遊びの伝承がありました。今は先輩や後輩と遊ぶ時間がないのではないかと思います。草笛はそのような伝承する関係がないと覚えることができません。
神花社の林から降りる 草笛を教えてみるも 宮司さんから迎えの太鼓
続いて、自由律俳句の周防三羽烏と呼ばれたうちの一人である江良碧松の生家や歌碑を訪れました。三羽烏の残り二人は、著名な山頭火、平生町佐合島の久保白船です。私が小学生の頃、江良碧松は存命していました。
私の亡き父と江良碧松の息子さんは田布施町森林組合で一緒に仕事をしていました。そのため、亡き父親は息子さんを通じて何度か江良碧松に会ったのではないかと思います。
手水の仕方を習う 宮司さんより解説 平田川傍の道を下る
続いて、麻郷地区の郷社である高松八幡宮に行きました。到着すると、宮司さんが太鼓を叩いて子供達を迎えました。その後、神社の作法、歴史、鎮守の森の解説などをしていただきました。子供達の話を聞くと、この神社で巫女さんをしているお姉さんがいる子がいるようです。数人の女の子が巫女さんになりたいと話をしていました。深く高く茂る木々の森の中にある高松八幡宮、子供達は神妙に宮司さんのお話を聞いていました。宮司さんありがとうございました。
高松八幡宮を出ると、平田川に沿う道を下りました。そして、郵便局や公民館近くを歩きながら出発した小学校に戻りました。途中お地蔵様のお話もしました。子供達と一緒に歩いた先生方、学習ボランティアの方々、お疲れさまでした。
小学生達,先生方,ボランティアの方々と歩いた郊外学習ルート1
令和六年度の少年少女発明クラブの開講式がありました。コロナ以前は発明クラブに入りたい子供がとても多く選抜しなければならないほどでした。しかし、コロナ以降は少子化の影響もあるのか、希望する子供が少なくなったような気がします。
発明クラブに限らずスポーツクラブに入る子供も減ってきたと聞きます。実際、去年子供野球チームが一つ減りました。ただし、子供が少なくなったとは言え発明クラブの場合は、先年度県代表として全国大会に出場することができました。言わば少数精鋭と言えるでしょうか。
少年少女発明クラブに入った子供達と保護者の皆さん
開講式が終わると小学校の工作室に移動しました。そして、子供達と指導員さん達でオリエンテーションです。最初、指導員さん達に教室の前に並んでもらって自己紹介をしていただきました。その後、子供達の席に指導員さんが移動して相互に自己紹介をしていただきました。
子供達は町内別々の小学校から来ているため、名前に加えて小学校名や学年も紹介してもらいました。次回から本格的にアイデア工作や工作するための道具の使い方を覚えてもらいます。これからの一年、子供達の工作指導で忙しい日々の始まりです。
田布施西小学校の式場 子供と指導員相互の紹介 一年間の予定披露