東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

クルミの皮をハサミで切ってなめす

2024年04月24日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 先日剥いだクルミの皮で簡単な籠か皿を一つ作ってみることにしました。まずは剥いだ皮を水に浸けました。3時間程度浸していると水が茶色に濁り皮が柔らかくなっていました。皮の裏側は少しぬるぬるして滑ります。タオルで水けを取った後、いよいよ皮を細断することにしました。厚めの皮なので平らにすることが大変でした。そのため、板の上に載せて押ピンで押さえつけました。

         細断してなめした後、軒下で乾燥中のクルミの皮


 クルミの皮は意外に厚いため、平らにするには力が要ります。押ピンで板に押さえ付けますが油断するとはじけるように外れます。そもそもクルミの皮には細工に適した厚さがあるのではないかと思います。皮が薄い方が細工しやすいと思うので、今後は細めの枝の皮を優先して剥ごうと思います。

 水に浸して柔らかく    押ピンで皮を平らに   けがき針で切る位置刻む
  

 何とかクルミの皮を板に張り付けると、けがき針で印を引きました。そして、その印に沿ってハサミで皮を切りました。皮は柔らかいため容易に切ることができす。
 切り終わると、丸棒にひっかけて何度も往復して引っ張りながらなめしました。なめすと皮が柔軟に曲がるようになりました。

  けがき針で印した線に沿って切る   丸棒に掛けて往復しながら皮をなめす
 

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越冬したヘナを畑に移植

2024年04月22日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 毎年越冬しては次年に継いでいるヘナを畑に移植しました。ヘナは髪を染めるために使われているそうですが、私は布の染色に使っています。育ったヘナの葉を収穫して染色に使うと明るい橙色に染まります
 しかし、この冬にうっかり水をやるのを忘れてしまいました。そのため、二株以外は全て枯らしてしまいました。元々ヘナは東南アジアやインドなどの熱帯で育つ栽培植物です。寒い日本では花が咲かず当然ながら種もできません。そのため、冬の間は温室に入れて越冬するしかないのです。

         越冬したヘナを畑に植え付け、ビニールで保温


 簡易温室を片付けた後、ヘナを植え付ける畑を耕運機で丁寧に耕運しました。それが終わると、ヘナを植木鉢から抜き取って畑に植え付けました。早朝はまだ寒いので保温と防風のためビニールで囲いました。今年は去年よりヘナが育つには条件の良い畑に植え付けました。染色できるほどの葉を収穫できると思います。

  越冬した鉢を片付け     丁寧に畑を耕運    畑に植え付けたヘナ
  

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春のわら細工民具「ほぼろ」製作講習会の準備(1/2)

2024年04月20日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 5月の連休時(5/3)に、わら細工民具の「ほぼろ」の製作講習会を開きます。その準備を始めました。今回は小さな駒を作りました。その理由は、参加する子供からペットボトル用のほぼろを作りたいとの希望があったからです。
 ペットボトル用のほぼろは装飾として色のついた毛糸を使います。今、その毛糸を巻いておくための駒は数個しかありません。そのため、二人分の駒12個を新たに作りました。小さな駒ですので、先日伐採したクルミの小枝を使って作りました。

      右:ペットボトル用ほぼろ,左:装飾毛糸を巻いておく駒


 径3cm位のクルミの真っすぐな小枝を選びました。その枝を10cmごとにノコギリで切りました。切断した枝一つ一つが駒になります。次にその駒の片方を鉈で尖らせました。最後に尖らせた先端とその下両サイドにヒートンをねじ込みました。これで駒の出来上がりです。とても簡単です。

  枝をノコギリで切断    鉈で片側を尖らす    ヒートンを取り付け
  

 駒が完成すると使いやすいか実際に毛糸を巻いてみました。すると毛糸が外れることもなく使いやすいことを確認しました。講習会当日、何種類もの色や柄の毛糸を持ち込みます。そして、子供達に好きな毛糸を選んでもらって駒に巻いてもらおうと思います。

     完成した小さな駒12個        試しに毛糸を巻いてみる
 

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藍の種まき・育苗の開始(2/2)

2024年04月17日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 2月頃のことです。藍染めに興味を持っている農家のMさんに私の藍畑に来ていただきました。そして、藍の種を取ってもらいました。そして、今回やや遅れましたが藍の種まき体験に来ていただきました。種を筋蒔きする筋を引くところから体験していただきました。
 最初に私が平クワで畝に筋を引きました。その平クワを一緒に来た小学三年生の娘さんに渡しました。すると農家の手伝いをいつもしているようで教えなくてもちゃんと平クワを扱えました。感心です。

         快晴の春の日、一緒に種を筋蒔きするMさん家族

 種を蒔く前に、引いた筋の上にジョロでチョロチョロと水をまきました。私が水まきの手本を見せてから娘さんにジョロを渡しました。すると上手に水をまいていました。それが終わると、いよいよ藍の種蒔きです。藍の種はとても小さいので砂で増量していました。それを指でひねるようにして筋蒔きました。

  レーキで畝を整形     平クワで筋を引く    ジョロで水をまく
 
 

 種を蒔き終わると、その上に土を被せました。この畑は粘土質ですので、そのまま土を被せると雨後硬くなります。すると藍の芽生えが困難になります。それを避けるため、網を振りながら粒状の土を被せます。さらにその上に籾殻を被せます。やはり網を振って畝全体に均等に被せます。これは降った雨がじんわりと土に浸み込むためです。
 二週間後には藍が芽生えると思います。その一ヶ月後、育った藍の苗を本畑に移植します。栽培した藍、小学校の放課後学習で子供達に藍染めを教えるために使う予定です。

    網の上に土を載せて振う         最後に籾殻を畝に被覆
 

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藍の種まき・育苗の開始(1/2)

2024年04月15日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 本来ならば3月中旬に藍の種まきをするのですが、今年は遅れてしまいました。でも四月以内ならばそれほど心配はありません。種まき前に育苗する畝をミニ耕運機で耕しました。事前にトラクターで耕していたのですが、粘土質ですので土がおにぎり大の粒になっています。それをミニ耕運機で細かく砕いて種まきしやすいように砕きました。また、雨が降っても脇に流れてくれるように鞍型に畝を作りました。

      ミニ耕運機で土を細かく砕いて、藍を育苗する畝を作る


 トラクターは広い畑では効率よく耕してくれますが細かくは土を砕いてくれません。そこでミニ耕運機の登場です。車軸耕運ではなくロータリー耕運なので楽です。ミニ耕運機の後に付いて行くだけです。方向転換の時だけハンドルに少し力が必要です。ロータリーを逆回転するとさらに細かく土を砕いてくれるのですが、遅くなるため今回は正回転で通しました。

  のんびりと耕運作業    藍苗を避けて耕運     土を細かく耕す
  

 ある程度耕運すると肥料を蒔きました。そして、再度ミニ耕運機で耕して肥料と土をかき混ぜました。そして、次に培土板を使って藍の種を蒔く畝を鞍型に整形しました。これで種まきの準備はできました。数日後、藍の種まきを体験したい親子がやって来ます。

    土の上に肥料をばらまく        培土板で畝を鞍型に整形
 

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藍や綿などを育てる畑を耕運

2024年04月13日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

  そろそろ、藍,綿,小豆などの種まきをしようと思います。それらの種まきをする広めの畑をトラクターで耕しました。数日前に雨が降り続いていたため少し湿っています。しかし、仕事などで忙しいため早めに耕しました。
 普段は耕運機で耕すのですが、早く効率的に耕すため今回はトラクターを使いました。天気も良くのんびりと耕しました。五月連休までには藍や綿の種を蒔きます。また、初夏になると小豆などの種を蒔きます。さらに、秋には小麦の種を蒔く予定です。

           やや湿った畑をトラクターでのんびりと耕運


 ところで、去年藍を栽培していた畝にびっしりと藍が芽生えていました。自然に落下した種から芽生えたのだと思います。せっかくなので、その芽生えた藍も育てようと思います。そのため、芽生えている藍は耕しませんでした。
 江戸時代、田布施は藍染めが盛んでした。そして、藍の栽培も盛んだったようで郷土館に栽培歴が残っています。その栽培歴によると田布施では3月に種を蒔きます。少し遅れてしまったため、すぐに種まきを済ませようと思います。

      芽生えた藍は耕さず        畑全体の耕運完了
 

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先日伐採したクルミの枝を整理

2024年04月06日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 先日皮を取るために伐採したクルミ。すべての枝の皮を取れなかったため今回整理しました。皮を取るための枝と薪にする枝を分けました。節があると皮を剥ぎにくいため、節を除いてかつ真っすぐな枝を選びました。
 たった一本のクルミを伐採したのですが、たくさんの皮を取れそうです。来月か再来月にもう一度皮を取ったらクルミの皮細工をしようと思います。ちゃんとした籠ができると良いのですが。

        残ったクルミの枝から、皮をとるための枝を選別


 天気が良いので、チェーンソーを使っていると体が熱くなってきました。上着を脱いで作業しました。その結果、皮を取るための枝がたくさん取れました。熱湯に三回程度分けて入れないと、すべての枝の皮を取れないかも知れません。幹を伐採し、皮をとる枝を取り、熱湯を沸かし、皮を取る・・・なかなか大変な作業です。籠を作るどころの話ではありません。

   選別したクルミの枝を集める      皮を取るためのたくさんの枝
 

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わら細工で座布団(円座)を作る(5/5)

2024年04月04日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 今回作った二作目の円座は猫を意識して直径を45cmにしてみました。さらに、巻くわらの太さをやや太めにしました。直径が大きいのでわらがたくさん必要になりました。何度か納屋に行って、この秋に刈り取ったわらを取り出して円座用に使いました。

         今回作った円座に乗って、毛づくろいする猫さん


 これまでいくつか円座を作りましたが、直径が大きくなるほど巻くわら束を太くする必要があります。あるいは紐でわらをよりきつく縛る必要がありました。そうしないと、形が崩れやすくなります。さらに猫の爪とぎ専用になりやすくなります。

   終端はわら束をだんだん細く       やっと完成した円座
 

 円座を何十個も作ったわけではありませんが、円座を綺麗に作るためには、
  ①初めから終端まで同じ太さのわらを継ぐ
  ②わらの継ぎ目が分からないように綺麗に継ぐ
  ③紐で縛る位置をシンメトリックに正確に
  ④紐に色を付けると綺麗
  ⑤良いわらを選び、よく叩いて柔らかくしておく などでしょうか。

 なお、細い紐を使っていたら指を切ってしまいました。力を入れる側の手には軍手をはめると良いでしょう。友達にこの円座を貸しました。すぐに猫がやってきて乗ったそうです。そして、毛づくろいを始めたそうです。

            円座の上に乗ってくつろぐ猫さん

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クルミの皮を水に浸した後、巻いて保存

2024年04月02日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 先日クルミの枝を煮た後に皮を剥きました。今回、そのクルミの皮を水に浸して柔らかくした後に巻いて保存する作業をしました。水に入れて30分位すると柔らかくなります                                              。水から取り出すと、皮を裏返しにして輪ゴムでその状態をキープするようにしました。そして乾燥しました。煮た直後にそうすれば良かったのですが気が付きませんでした。

         裏返しにして輪ゴムをはめ、乾燥したクルミの皮


 ところで、以前皮を剥いたクルミの皮一枚、軒下で乾燥していたのですがカビが生えていました。雨が降ると霧が降りかかるのでしょう。そのため、軒下ではなく屋内に入れて扇風機で強制的に乾かしました。するとパリパリに乾き、まるで昆布のようになりました。暇ができれば、この皮で籠など編んで見たいと思います。これまでクルミを使って作ったのはコースター位です。

  水に戻してふやかす     取り出した皮    裏返して輪ゴムをはめる
  

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わら細工で座布団(円座)を作る(4/5)

2024年04月01日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 作りかけだった円座を最後まで作ることにしました。前に作った円座は緑、黄、青の細い麻紐を使いました。しかし、紐が細かったため力を入れた時に指を切ってしまいました。軍手を使えば防ぐことができたのですが、軍手を使うと指先の間隔が鈍ります。
 作りかけだった円座、太目の麻紐を使っていたのを思い出しました。その太めの麻紐と細めの紐の使い勝手を比較しました。その結果、太めの麻紐の方が使いやすいことが分かりました。今後は太めの麻紐を使った方が良さそうです。色が付いていないのが欠点ですが。

           太めの麻紐を使って円座を最後まで製作 


 円座を作っていてだんだんわらが先細りしてきます。適当なところでわらを継ぐ必要があります。その繋ぎ目を分からないように一工夫する必要があります。新しく継ぐわらを内側に挿入するように継ぐと良いです。そうすると、継ぎ目が目立ちません。円座の直径が大きくなるとわらを継ぐ頻度が多くなります。麻紐もだんだん短くなり継ぐ必要があります。結び目が小さな結び方をして繋ぎます。このようにわらと紐を繋ぎながら円座を大きくしていきます。
  
    内側の紐に糸をくぐらす         わらを内側に追加

 

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わら細工で座布団(円座)を作る(3/5)

2024年03月30日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 暇を見ては、わらを継ぎ足しながら円座を作り続けました。中心部は緑麻で、次いで黄麻で、最後に青麻で縛りるように編みました。予定の直径40cmに達したので末端処理をして完成としました。この直径は、人が座りやすくかつ猫が寝転びやすい大きさです。
 完成した円座を改めてみると、黄麻はあまり目立ちませんでした。橙色に染めた麻の方が良かったように思います。染めた麻紐の種類が少ないので仕方ありません。ヘナは比較的橙色に染まります。今後はヘナで染めた麻紐を使ってみようかと思います。


        完成した丸座布団(円座) 径40cm、ご満悦?の猫さん


 完成した円座ですが、よく見るとわらのほつれがあちこちに出ています。特に穂がほつれ気味です。次に円座を作る時は穂の部分を取っ手から作った方が良いと思われます。ハサミやニッパでほつれを切った後、かるく炎で焼こうと思います。
 この円座は猫ちぐらの底としても使えます。猫を飼っている友達に貸して、猫が気持ちよく乗ることを確認しました。一方で座布団として座ってみました。硬めの座布団でした。もう少し厚くしてふわふわにした方が良いかも知れません。

 黄麻の紐に切り替え     外周は青麻で編む     やっと完成径40cm
  

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わら細工で座布団(円座)を作る(2/5)

2024年03月28日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 前回円座を作り始めましたが、わらと紐の色が同じでした。これでは講習会などで教える時、紐の編み方や通し方が分かりにくいのではないかと思いました。そのため、最初に戻って円座を作り直しました。わらはそのままで、色が付いた麻紐を使って円座を作ることにしました。紐の色を、緑色>黄色>青色と途中で変えようと思います。

           緑色の細い麻紐で円座を編み始め


 円座は中心から編み始めます。直径2cm位のわら束をアンモナイトのようにクルクル回しながら緑色の麻紐で縛るように編みました。やはり曲がり針が太いのでわらを通しにくいです。
 円座の大きさは直径40cm位を予定しています。この大きさは、座るのに良い大きさですし猫が寝転ぶのにちょうど良い大きさです。つまり人と猫の共用になるかと。

  円座の巻き始め      曲がり針で編む    アンモナイトに似る
  

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わら細工で座布団(円座)を作る(1/5)

2024年03月25日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 わら細工における円座(円形の座布団)にはいろいろな作り方があるようです。私が作るのは、猫ちぐらを作った時に底部にする円座です。あるいは、ポシェットの底にする楕円形の円座です。今後、数種類の円座を作ってみようと思います。まずは紐をぐるぐる巻いてわらを締め付ける方法です。

    円座の中心部が出来上がる、今後はさらにぐるぐるとわらを巻く


 最初のとっかかりをいくつか試してみました。その結果、最初にわらの根元を折ってから巻き付ける方法が一番良いのではないかと思います。そして、紐を通す時に使う針に苦労しました。使った針はほぼろを作る時に使う曲がり針でです。しかし、太いため通すことが困難でした。力任せで指が疲れました。円座用にもう少し細い針を作ってみようかと思います。

    円の中心にしたとっかかり      わらを縛りながら巻き付ける
 

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細工用にくるみと楮の皮を剥ぐ(2/2)

2024年03月23日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 前回はブリキ缶を使って、クルミ,楮,そしてシダを煮ました。ブリキは薄いので使い続けると錆びて穴が開く恐れがあります。そこで今回、より丈夫なドラム缶を使って煮てみました。
 前回は練炭を使って失敗したため、最初から薪を使って火をおこしました。火力が強かったのか一時間位で熱湯になりました。30分位煮続けてから取り出しました。冬の間は皮をそのまま剥がすことができませんが、煮た直後は容易に皮を剥ぐことができました。ドラム缶は正解でした、クルミの枝はまだたくさん残っているため、五月までに再度煮て皮を剥ごうと思います。

       湯気が出て熱いドラム缶内から、束ねたシダを取り出す


 ドラム缶と地面の間はブリキ缶より隙間を開けました。炎をドラム缶に直に当てるためです。火のつけ方ですが、新聞紙を丸め、その上に小枝を、さらにその上に薪を載せました。昔から焚火などで火の扱いには慣れています。すぐに火が大きくなりました。なお、延焼にそなえて水道からホースを伸ばして万が一の時にはすぐ消火できるようにしておきました。

ドラム缶下に火をおこす    湯気が多く出る     楮の枝を取り出す
  

 シダを煮るために来たIさんにクルミと楮の皮剥ぎを手伝っていただきました。ありがとうございました。ところで、クルミの枝に節があると少し皮が剥ぎにくいことが分かりました。枝を切り出す時、真っすぐで太めの枝を選ぶと良いです。
 真っすぐなクルミの枝を入手するためには、伐採後に伸びた枝を二年後に切ると良いと思います。剥ぎやすく良い皮が得られると思います。皮を剥ぐだけでもたくさんのノウハウがあることに気が付きました。

    節ありのクルミの皮を剥ぐ       左は楮、右はクルミの皮
 

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底と側面を別々に作るポシェットを試作(2/2)

2024年03月17日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 ポシェットの側面が完成したため底と合体させました。何度か編んだ経験が役に立ち比較的容易に合体できました。肩に掛ける紐は、マオランから取り出した繊維を使いました。手で揉むように二重撚りした紐です。紐をポシェットに取り付けると、ポシェットの口をふさぐ紐を取り付けて完成となりました。
 今回の製作を通じて、底と側面を別々に製作した方が容易にポシェットを作ることができることが分かりました。そのため、次回のほぼろ製作講習会ではこの方法をお勧めしようと思っています。

          底と側面を別々に作ったポシェットが完成


 底から側面を立ち上げて作るポシェットは、側面の隙間がだいぶ空きました。しかし、今回制作した方法では隙間はほとんどありませんでした。そのため、隙間から物がこぼれ落ちる心配はありません。作り方によってこれほど差があるとは思いませんでした。底から側面を立ち上げて作るポシェットは上級者向けです。

 隙間が無い今回制作したポシェット       底と側面の接合部
 

 マオランの繊維を二重撚り紐を取り付けた後、余ったわらを散髪の要領で綺麗に切り取りました。これでポシェットの完成です。
 ほぼろの技術を応用したわら細工製品は、これで次の六種になりました。
  ①ほぼろ
  ②ポシェット
  ③買物籠
  ④ペットボトルケース
  ⑤猫ちぐら
  ⑥リュック
 今後開催するわら細工ほぼろ講習会では、この六種から選んでもらって製作していただこうか思っています。

     ほぼ完成のポシェット      余ったわらをハサミで切り揃える
 

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