東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

傷ついた鳩の手当て

2005年02月02日 | 田舎暮らし
夕方四時直前に、毎年花を咲かせている福寿草のつぼみを「そろそろ咲きそうかな」と思いながら見ていました。見終わって玄関に戻ろうとしたとき、庭の一角の草むらに一瞬白いものを見ました。もう一度良く見ると、なんと鳩がうずくまっていました。どうせ飛んで逃げるだろうと近寄ってみましたが、ちっとも逃げません。おかしいなと思って手を差し伸べても逃げません。ゆっくりと手で包むようにその鳩を手のひらに入れるとわずかに逃げるそぶりを見せました。その時、ばたばたさせる羽の動きが変なことに気が付きました。どうしたのだろうと良く見ると、右の翼の根元全体に赤く血がついていました。とっさに、この鳩が猫か何かに襲われたことに気が付きました。必死に逃げて庭にたどりついたのでしょう。直ぐに室内に入れて、ダンボールの中に入れました。暗いところの方が落ち着くと思ったからです。次に傷の手当てが急務です。午後4時頃だったので動物病院は閉まっていると思い、まずは消毒液で丹念に傷口を洗いました。そして、人間用の化膿止め薬を傷口全体に塗りました。次に、暴れると傷口が開くだろうと思って体を包むように包帯を巻きました。四時過ぎに別所小学校に行く用事があったので、その帰りに鳩の餌を買いに行きましたがなかなか売っていません。犬猫や小鳥の餌はあっても鳩用はないものですね。ニワトリ用はありましたが、鳩が食べきれないほどの量なので買うのはやめました。店が閉まる時間なってしまったので、明日買いに行くことにしました。とにかく今夜が生き死にの分かれ目ではないかと思います。先日ネズミが死んでしまったので、今回はなんとしても生きて欲しいと思っています。小鳥は本当にあっけなく死んでしまいます。以前、川で鴨を保護したときはうまく生きてくれて最後には野生に戻ってくれましたが、今回はどうでしょうか。仕事柄人間の死に立ち会うことがありますが、とるに足らないような命でも危機に瀕している時は心が揺れ動きます。
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