東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

大学生、楽しく稲の脱穀

2009年10月28日 | 稲:稲刈り,脱穀,精白
 24日午前11時頃、東京薬科大学環境グループASIATOのメンバーがやって来ました。先日稲刈りして干しておいた稲を脱穀するためです。脱穀した籾は精米して学園祭のもちつきに使います。まずは、干した稲を脱穀機のある場所まで運びます。

    干した稲を竹竿ごと運搬        竹竿から乾いて稲を取り出す
 

 私が先日設置して調整した脱穀機を使うのは、この大学生達が初めてです。最初、耕運機のディーゼルエンジンを回転させて脱穀機を動かしました。すると脱穀機のドラムが勢いよく回り始めました。これで脱穀開始です。

    乾いた稲束を脱穀口に入れると、脱穀された籾が米袋に排出
 

 脱穀機の籾排出口には、あらかじめ米袋を空けて置いておきます。脱穀されて排出される籾は籾排出口から勢いよく米袋に排出されます。一方、持っていた稲束からは籾が取れて軽くなりワラとなります。このワラは別に積んでおきます。稲ゴミは脱穀機の前方に吹き飛ばれます。今回は大学生達が脱穀をしましたが、脱穀は後日小学生、そして別の大学生と続きます。

         脱穀する順番を待って、稲束を持って後ろに並びます


 今のほとんどの農家ではコンバインを使っているため、稲刈りと脱穀が同時に進行します。このため、稲刈り,稲干し,脱穀などは一度にできてしまいます。このため、稲刈りや脱穀などを別々にすることはありません。それだけ合理化されています。その分、農家の子供達も稲刈りや脱穀を体験をすることは無くなりました。私としては、合理化の代償としてブラックBOX化された稲刈りや脱穀は寂しい限りです。

  いよく回るディーゼルエンジン       ベルトで回る脱穀機
 

 今回大学生達が脱穀したのは学園祭で必要な分量だけです。残りの稲はまだ干したままです。学園祭後、またこの脱穀機を使って脱穀します。学生達が作っているのはもち米です。去年はたくさんのもち米が余ってしまい、その余った大部分を私が頂きました。

            雑談しながら楽しそうに脱穀する大学生達
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