このトランジスタラジオ7TP-440の修理履歴です。それぞれをクリックしてください。
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一つのラジオだけを根詰めて修理しているととても疲れます。このためいろいろなラジオを平行して修理しています。いろいろなラジオを触ると気分がまぎれますし、視点を変えることで勉強にもなります。今回、薄汚れた東芝製のトランジスタラジオも平行して直してみようかと思います。このラジオ、全く受信できません。ざっと外見を見るとアンテナをねじ込む端子がありません。かなり重症のラジオのようです。
他のラジオと平行して修理する東芝製トランジスタラジオ
外見以外にも問題点があります。チューニング指針の動きがスムーズではありません。ダイヤルを回すと、あるところでチューニング指針の動きが鈍くなります。どうも内部でチューニング指針を動かすダイヤル糸がスリップしている可能性かあります。
ラジオの裏蓋を外す 基板を裏返して取り出す
外見をチェックすると、今度は裏蓋を外してみました。すごい埃です。このラジオは保管する時、埃が降らない引き出しなどではなく、ずっと棚の上など埃が降り積もる場所に放置されていたに違いありません。どこから入ったのかスピーカーの振動板にも埃がたくさん付着していました。これらの埃は圧縮空気で吹き飛ばしました。
ラジオ内部に溜まった埃を圧縮空気で吹き飛ばす
埃を吹き飛ばした後、内部の基板をよく観察して見ました。基板はそれほど汚れていません。ただし、電池を入れるケースに接続する電線が切れていることが分かりました。これでは電源が供給されずラジオが鳴るわけはありません。
バリコンを動かすプーリー ダイヤル糸を回すつまみ
電源が供給されない故障は後にして、チューニング指針が動かない故障を最初に直すことにしました。長年の使用によってダイヤル糸が緩んで硬直化していました。これを直すため、ダイヤル糸のテンションバネを調整してみました。ラジオペンチでバネ直近の糸を数ミリ引っ張ってみました。すると、ダイヤル糸がピンと張ったのかチューニング指針が滑らかに動くようになりました。
ラジオペンチでテンションバネ直近の糸を数ミリ引っ張る
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