先日、今年2回目の田布施町少年少女発明クラブがありました。前回と同じように、私が最初と最後の号令をかけました。あとは、会場の田布施農工高校の先生方や指導する生徒さんにお任せしました。私は各机を巡回しながら、子供達一人一人の進捗状況を確認しつつ困っていないかなど見守りしました。
制作手順などを教えていただくため、先生を取り囲む
低学年生にはやや難しかったのでしょう、泣いている子がいました。そこで、その子の隣に座って一緒に工作しました。その子を見ていて、ふと私が小学生の頃泣いたことを思い出しました。あれは地球儀を工作する時間でした。球にした地球儀が机から転がって床に落ちてしまったのです。そして、壊れてしまったのです。私は、悲しくなって思わず泣いてしまいました。それを先生が気が付いたのでしょう、泣いている私に近づいて、作りかけだった先生の地球儀と交換してくれたのです。実は、10年ほど前に開催した小学校卒業後40年周年同窓会にその先生をご招待したく、光市のご自宅を訪れました。しかし、酸素が欠かせないご病気とのことでその夢はかないませんでした。
コードの皮むき後、半田メッキ リレーなどを基板に半田付け
しばらくすると今度は、工作がうまくできないのか、声を荒げている子がいました。その子の隣に行って手伝いました。泣いている子や声を荒げている子を見ていると、私の子供時代を思い出します。子供はちょっとした困難を少しずつ乗り越えながら大人へと成長します。たかが工作ですが、子供が成長するための要素がたくさん詰まっていると思います。
高校生に教わる子供達 工作の終了タイム 静かな田布施農工高校