今年最後の麻郷小学校 放課後学習 成器塾をしました。私の担当している教室も今年最後で、盛りだくさんの体験学習をしました。前回は、収穫した綿から種を取る綿繰り体験をしました。今回は、以前収穫体験した綿と以前洗浄体験した田布施農工高校の羊の毛を使いました。綿と毛をほぐすカーディング,ほぐした綿と毛を使って糸紡ぎ,紡いだ毛糸を玉巻き,その毛糸のくせ直しをする蒸し,毛糸を使って編物と織物の体験学習をしました。
紡いだ毛糸を、玉巻き器にクルクル巻き取る
最初、綿をカーディングしました。そのふわふわにカーディングした綿を、スピンドルを使って糸紡ぎ体験をしました。次に洗浄した羊毛を同じようにカーディングして、糸紡ぎ体験しました。ただ、小学4年生には糸紡ぎはとても難しいようでした。そのため糸紡ぎ体験は少しだけにとどめ、紡いだ毛糸の玉巻き体験に移りました。玉巻きに使った毛糸は、私があらかじめ紡いでおいたものです。
羊の毛をカーディング 足踏み糸紡ぎの体験 紡いだ毛糸を取り出す
玉巻きした毛糸はくせが付いています。そのくせを直すため蒸し器で蒸しました。短い毛糸ならば、ヤカンかスチームアイロンの蒸気を使ってもかまいません。蒸し終わったら火を止めて冷まします。なお、毛糸が蒸し終わるまで時間がかかるため、蒸しと並行して編物と織物の体験学習をしました。
紡いだ毛糸を蒸し器でくせ直し 編物と織物の違いを学習
次は編物と織物の違いについての学習です。編物であるニットと普通にある織物の生地を見せました。そして、両方の布を実際に触ってもらいその違いを知ってもらいました。前者は伸びが良いのですぐに分かります。続いて、私が編んだコースターを見せました。そして、かぎ針を使ってクサリ編みして見せました。最後に段ボールを使った簡易な織物体験をしてもらいました。初めに経糸を張ります。続いてその経糸に横糸を交互に通しながら織ります。
ここまでで成器塾の時間切れとなりました。家で続きを織ってみたいとのことでしたので、段ボールや毛糸など織物道具一式を持って帰ってもらいました。
段ボールに経糸を張る 横糸の色を選ぶ 横糸を通して織物