この東芝製カーラジオAR-109の修理履歴です。それぞれをクリックしてください。
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その後Kさんに逢い、このカーラジオをお渡ししました。クラシックカー日野コンテッサのダッシュボードに近々取り付けられるはずです。※今は、同じく修理した三菱製カーラジオ AR-232 HXが取り付けられています。
続いてショートする箇所を特定することにしました。バッテリーからの電源供給部内のチョークコイルと電解コンデンサの接続部分をちなみに切り離して、電源を入れました。スパークすれば、チョークコイルとバッテリーの間がショートしていることになります。結果はスパークしませんでした。その結果、電解コンデンサのどれかがショートしていることが分かりました。
チョークコイルと電解コンデンサの接続部分を切断
電解コンデンサは三つが束ねてありました。見た限りでは爆発しているものはありません。少なくとも一つ以上の電解コンデンサがショートしてるはずです。どの電解コンデンサがショートしているか探索することにしました。怪しいコンデンサは、異常に膨らんだり、液が漏れたり、凸凹します。しかし、どのコンデンサも形的には正常です。
なお、コンデンサ以外に接触している個所がないか目視検査しました。古い電線やプラスチックはもろくなっているためです。今のところ、ボロボロになっていますが、漏電やショートはしていないようでした。
ボロボロの電線固定部分 束ねられた三つの電解コンデンサ
三つの電解コンデンサを一つ一つ外して、テスターや電源を入れたりして確認しました。すると見つけました。ある一つの電解コンデンサが完全にショートしていました。このコンデンサ、電源を入れると1Aほどの異常電流が流れます。ヒューズがとんだため、過電流が流れず爆発しなかったようです。このまま、電気を流し続ければ必ず発熱し爆発します。ヒューズのありがたみがとても分かる電解コンデンサの故障でした。
X印の電解コンデンサがショート、安全のため〇印の所で切り離す
電気を通した時の安全対策として、上図の〇印の部分で故障した電解コンデンサを切り離しました。これで、ショートすることが無くなりました。電解コンデンサは一つ減りましたが、電源の平滑にはそれほど影響がありません。試しに電源を入れると、うれしいことに豆電球が明るく点灯しました。
左の〇から右に、アンテナ線,電源12V,そしてスピーカーを接続
電源を入れてもスパークすることが無くなりました。次に、ラジオ放送がちゃんと受信できるかどうか、アンテナ,電源,スピーカーを繋いでみました。するとうれしいことに、ちゃんとスピーカーからラジオ放送の音声が出ました。プリセットボタンを確認すると、第3ボタンはTBS放送(954KHz)を受信しました。山口県でTBSが混信なく聞こえます。感度と選択度がなかなか良いカーラジオのようです。なお、他のプリセットボタンはどのラジオ放送局を受信するのか不明でした。
12月、家内の義母の四十九日の法要で東京に行きます。その時に、このカーラジオの修理依頼主のKさんに会います。そして、日野コンテッサと呼ばれる古い車に取り付けて確認してみることになりました。その時、電解コンデンサが一つ無い影響,音声,受信状況などを確認したいと思っています。そして別の日に、補修用の電解コンデンサや豆電球などを秋葉原に買いに行こうと思っています。
スイッチを入れ受信状況を確認 TBS放送と同じ電波を発信して確認中
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