2週間ぶりの田布施農工高校での田布施少年少女発明クラブでした。最初、作りかけだった電子カーを完成させます。車輪を付けたサーボモーター,電子基板,電池BOX,そして障害物検知器を箱に取り付けて電子カーの完成です。次は完成した電子カー上の電子基板にMicrobit基板をはめ込んで正常に動作するか確認です。確認の方法は、パソコンで簡単なプログラムを作ってMicrobit基板にダウンロードします。そして、プログラムを動作させます。半田付けが間違っていたり、コードが外れていたりすると正常に動きません。
私が小学生の頃は電線を巻いてモーターを作っていました。当時の電子回路である真空管ラジオを作り始めたのは中学生からでした。子供達の工作環境の変わり様に驚きです。
子供達が制作する電子カー(ハード部分)
子供達を指導できるように、私も電子カーを作ってみることにしました。子供達を追いかけるように制作しました。まずは電子基板を制作し、Microbit基板をはめ込みます。そして、電子基板,タイヤを付けたサーボモーター,電池BOXを箱に取り付けて電子カーが完成です。半田付けなどの工作はお手の物なので、子供達がプログラミングを始める頃には追いつきました。そして、子供向けに開発されたプログラムを私も体験してみました。
私が仕事で使っていたプログラミング言語はテキストスタイルで、機械語,アセンブラ,Basic,Pascal,Cなどでした。子供達が使うプログラムはイメージスタイルで、二次元積み木のように思えました。分かりやすい言語です。
細かい半田付け 端子を電子基板に連結 電子基板の完成
子供達が使うMicrobit基板に使われているCPUですが、私が20歳頃に出た4004と呼ばれる4bitCPUが基礎になっていると思います。その後8008や8080になった頃、ようやく私もCPUを学ぶようになりました。そのCPUを動かすために機械語やアセンブラをひたすらコーディングしました。大型コンピュータではIBM360が幅を利かせていた時代です。当時、子供達がプログラミングをする時代が来るとは夢にも思いませんでした。
電子基板を載せる車作り どんな箱に電子基板を載せようかな
さて私もMicrobit基板をお借りして、電子カー上の電子基板にはめ込みました。そして、空いていたパソコンでプログラミングをしてみました。プログラミングの知識があったので、比較的早くこつを掴むことができました。基本的には画面上で積み木を重ねるようにしてプログラムを組み立てます。
Microbit基板にダウンロードするプログラムを作成する子供達
プログラミングが完了すると、Microbit基板にプログラムをダウンロードします。正常であれば、Aボタンを押すと車が前進し、Bボタンを押すと車は後進します。ちゃんと動きました。ハードウェアの電子カーとソフトウェアのプログラムが調和してはじめて電子カーは正常に動きます。次回は、障害物があると車が避けて走るようにプログラミングするのではないかと思います。
今回のような電子工作は、ノコギリや金づちを使うような現実だけの工作世界とは違います。プログラミングが分かる指導者でないと、なかなか教えられないのではないかと思いました。これからの先生や指導者は大変です。今回、子供達に電子工作やプログラミングを教えていただいた田布施農工高校の先生方や高校生に感謝します。
タイヤの制作 電子基板を箱に載せる プログラミング
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