東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施町のわら細工民具「ほぼろ」の試作 底の編み直し

2021年05月16日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 先日「ほぼろ」を試作しましたが、底が綺麗に編めなくて納得できませんでした。そのため、もう一度編むことにしました。せっかく編んだ底部ですが、編んだ紐を解きました。その後、ほぼろの側面から7cm中心に向かって円周状に編み直しました。綺麗に見えるように意識して編み込み後、底の中心部に向かってモザイク状に編み込みました。出来上がると、試作品よりも底がきれいに出来上がりました。コロナ惨禍が終わって郷土館が開館すれば、ほぼろの講習会を開きます。その時、この方法で底を綺麗に編めるよう教えようと思います。

       側面から7cm離れた底部を円周状に編み込む


 「ほぼろ」の内側も紐を解きました。そして、中心部があまり盛り上がらないようにハサミでカットしました。続いて、モザイク状に中心部に向かって編んでいきました。内側は凹型になつているため、鈎針を使わないと編めません。なお、私が作った鈎針が一番使いやすかったです。そのため、講習会までにこの鈎針を人数分自作しておこうと思います。

 中心部に向かって編む   内側も同様に編む    底部の編み直し完了
  

 ところで、農具である「ほぼろ」は本来ならば実用品です。ですが、今や農具として使われることもうありません。そのため、デザイン性や色や模様を考えて伝統品か美術品としての「ほぼろ」にできないかと思っています。織物を応用して、色を入れてみたり模様を入れてみたり・・・などなど。酒瓶や保温箱などのケースとして、いろんな物の付加価値を上げることができるのではないかと思います。先日試作したペットボトルケースはほんの一例です。

   先日、試作時の底部は雑!       今回、編み直した底部
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田布施町 真殿~西山方面史跡めぐり下見ウォーキング(4/4)

2021年05月15日 | 歴史探訪他ウォーキング

 真殿~西山の史跡を巡る下見ウォーキングは後半に差し掛かりました。妙見神社で少しばかり休憩すると、しばらく林道を歩いた後に稲荷神社に到着しました。とても小さな神社です。まわりにチリ一つありませんし雑草も生えていません。個人が敬っている神社かも知れません。続いて知人のM農場に寄りました。中に入ると鶏小屋が二つありました。以前チャボなどを飼っていたそうですが、イタチがみんな食べてしまったとのこと。そのため、今は一羽もいません。自然が豊かな場所ではありますが、それだけイタチやテンなどの肉食小動物がいます。鶏などの小動物を自然の中で飼うのはとても難しいようです。

           真殿を遠望する道脇で最後の休憩


 鶏で思い出しましたが、我家もその昔たくさんの鶏を飼っていました。そして、卵を出荷していた時期がありました。やはり、イタチなどの肉食小動物に鶏をやられていました。タヌキやキツネもやって来ていたように思います。蛇もよくやってきました。鶏を食べるのではなく卵を飲むのです。とにかく、被害によくあっていたことを思い出します。

  妙見神社の狛犬      小さな稲荷神社     広いM農場で休憩
  

 M農場でしばらく休憩すると、国木小学校跡に戻ることにしました。西山の集落を抜けて、田布施温泉横を通り、真殿方面に向かいました。通った道筋は、正月用のしめ縄に使うウラジロを取った場所です。しめ縄に使うウラジロは小さいですが、道沿いに茂るウラジロはとても巨大に育っていました。真殿集落が見える場所に来ると、古代米アートの田んぼを覗きこむことができる場所で最期の休憩を取りました。

   西山集落の道をのんびり散策     スタートした国木小学校跡に到着
 

 今回の下見ウォーキングを振り返ると、真殿からの林道入口が最初分からなかったことが一番の難点でした。林道入口が分かると、その後は一部を除き比較的歩きやすい道が続きました。上がり下がりの高低差があまり無い林道はとても歩きやすかったように思います。歩くコースが全路分かったため、本番ウォーキングでは自然や草木を鑑賞しながらのんびり歩こうと思います。

    田布施町 真殿~西山の山麓・史跡巡り下見ウォーキングコース

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

我家のアイリス類が満開

2021年05月14日 | 花,野草

 どこの家でもそうでしょうが、今我家で一番元気に咲いている花はアイリスです。畑の緑一面の中で、真っ青な花色はとても目立ちます。元々、このアイリスは別の場所に咲いていました。雑草の中に植えてあったので、どうしても草刈り中に誤って刈り取ってしまうのです。そこでに、4年前に今の場所に植え替えしました。その後、株が増えて群れて咲くようになりました。さらに、このアイリスに加えてジャーマンアイリスも咲き出しました。

        一斉に群れて咲く、真っ青な花色のアイリス


 ジャーマンアイリスは、元々は二種類しか花壇にありませんでした。アイリスを植え替えた頃に、新しく球根を購入して植えました。管理が悪いのか数種類が消えて無くなりました。ジャーマンアイリスに限らず、人が改良した花は管理が難しいようです。残ったジャーマンアイリスはとても豪華な花を咲かせます。もうすぐ梅雨ですが、梅雨入り中にも咲き続けてくれると思います。

    薄い紫色の花       花色が二段      もうすぐ開花
  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田布施町 真殿~西山方面史跡めぐり下見ウォーキング(3/4)

2021年05月13日 | 歴史探訪他ウォーキング

 切通しを過ぎて、しばらく歩いていると道が明るくなりました。明るくなるのに比例して草木が道に生い茂っていました。日が良く当たる道は草木がよく成長するのでしょう。軽く藪漕ぎをしたり、邪魔をする枝を払いのけながらどんどん道を進みました。すると、一ヵ所見通しが良い場所に出ました。遠くを見ると、周防灘や光市の海岸や周南市の海岸が見えました。その場所で立ったまま休憩し、景色を遠望しました。そして、再び歩き始めると、岩田方面に下る道があり、さらに進むと鉄塔のある分かれ道に着きました。ちょうどお昼となったため、鉄塔前で休憩を取りました。

    草木が生い茂る明るい山道、その草木を払いのけながら進む


 鉄塔前に呉麓山への案内板が立っていました。7年ほど前にこの呉麓山に登ったことがあります。登りは30分ほどと短いのです。急坂のため登りはきつく、下りは転げるように下山したことを思い出します。7年前の呉麓山頂上は360°見渡すことができて景色が良かったですが、今は木々が育って展望は望めないと思います。

  竹に囲まれた林道      周防灘を遠望     深い木々に囲まれた林道
  

 お昼休憩が終わると、西山方面に向かって緩い下り坂を歩きました。下り坂には丸いごろ石が敷いてあるため、注意しないと転んでしまいます。しばらく歩いていると、舗装道路に出会います。もうすぐ妙見神社です。舗装道路を歩き始めてすぐ右手に石階段が見えてきました。妙見神社参道の石階段です。急な石階段を登っていると拝殿が見えてきました。そして石階段を登り切った両脇に狛犬がいました。拝殿前でしばらく休憩しました。

    妙見神社参道の石階段       やっと着いた妙見神社拝殿
 

 妙見神社では立ったまま休憩して、トイレなどを確認しました。すると、トイレは使えるものの手を洗う水が無くなっていました。本番ウォーキングでは手を拭くための濡れティッシュが各人必要です。拝殿前に立派な鬼瓦が置いてありました。かつては今よりも立派な拝殿が建っていたに違いありません。拝殿前の広場は綺麗に管理されていました。西山の方々が代々大切にしている神社ではないかと思います。

    田布施町 真殿~西山の山麓・史跡巡り下見ウォーキングコース

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

絹さやエンドウ豆を次々に収穫

2021年05月12日 | 野菜:果菜

 今収穫のピークを迎えている野菜は、絹さやエンドウ豆です。数日前に収穫したと思ったら、次の鞘がもう大きくなっています。収穫漏れした鞘は豆が膨らんでもう食べることができません。そんな豆はそのまま放置しておいて、グリーンピースの代わりとして収穫します。私の絹さやエンドウ豆の食べ方は、野菜が多い朝食の具として軽く炒めて食べるか、かるく茹でてからマヨネーズをかけてサラダのようにして食べます。それ以外の美味しい食べ方もあると思います。しかし、料理を知らない私はこのような単純な食べ方しか知りません。

         2,3日おきに新鮮な絹さやエンドウ豆を収穫


 以前は、絹さやエンドウ豆の他にグリーンピースとスナップエンドウ豆を栽培していました。しかし、仕事などが忙しくてつい収穫を忘れてしまうことが少なくありませんでした。収穫が遅れた豆は筋が出て美味しくありません。一昨年まではグリーンピースを作っていましたが、去年から絹さやエンドウ豆だけを栽培しています。今のところ、この豆だけで十分です。

    たくさんぶら下がる鞘       夕飯か朝食1回分を収穫
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

育苗したナスとピーマン苗を植え付け

2021年05月11日 | 野菜:果菜

 3月に育苗箱に種まきして育苗したナスとピーマン、畑を耕してからそれぞれ二個ずつ植え付けしました。我家は私と婆様しかいないので、ナスもピーマンも二個ずつで十分です。また、その位の数の方が管理しやすいです。ちなみに、これらの苗は皆さんにお分けした残りの苗です。これから育ちを見ながら、誘因したり剪定をします。これからの季節、ナスは害虫のニジュウヤテントウムシが出ますし、ピーマンはカメムシが発生します。なるべく手で摘まんでは退治しようと思います。

      畑を耕して黒マルチを張り、ナスとピーマンの苗を移植


 明後日から天候が崩れそうですので、なんとか明日までに苗や種まきを済ませようと思っています。ただ、耕運機の爪が摩耗して耕運がはかどらないのが難点です。4年位前に爪を交換したのですが、もう爪先が細く痩せてきました。耕運すれども土が掘り返されないので、少しばかりイライラします。かと言ってクワを使うのは体力的に自信がありません。

  耕運機で丁寧に耕す   レーキで畝を固める     黒マルチを被覆
  

 苗を植え付ける畝を耕運すると、レーキで鞍型に盛り上げ、黒マルチを被覆しました。そして、ようやく苗を植え付けをしました。ポットから苗を取り出すと、白い根がたくさん生えていました。その根を傷めないようにそっと植穴に入れました。そして、周りに土を被せて押さえておきました。最後にジョロで水を根本にかけておきました。ナスは10月までの半年間育てます。たくさん実を収穫できるといいです。今後、害虫にやられないように、病気にならないように管理しようと思います。

    たくさん生えた白い根       黒マルチの穴を広げて移植
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田布施町 真殿~西山方面史跡めぐり下見ウォーキング(2/4)

2021年05月10日 | 歴史探訪他ウォーキング

 真殿から西山に抜ける林道を通りましたが、最初50m位でしょうか、胸までの高さの雑草や笹などの間を藪漕ぎしました。そのため、そのまま林道を歩けるか不安になりました。我慢して藪漕ぎしていると、竹林に囲まれた下草が生えていない林道に抜けました。しかし、どこまで歩けるのか終始心配でした。竹林内の林道を歩いていると、しばらく石垣跡が続きました。その跡を考察すると、かつては広大な棚田があったのではないかと思われます。真殿と言うと、呉麓山麓の西斜面に沿って集落だけがあるように見えますが、かつては美しい棚田に囲まれた集落だったのではないでしょうか。

         藪漕ぎ後、竹林に囲まれた林道に抜ける


 しばらく棚田跡を通る林道を歩きました。棚田が営まれていた時代、この林道は明るい日差しが当たる農道ではなかったかと思います。上に向かって何段にもある棚田の石垣は、江戸か明治の頃から何世代に渡って築かれたのではないでしょうか。

  真殿集落を離れる    真殿集落を振り返って    竹林の林道に入る
  

 50年ほど昔の真殿を見ると、やはり広大な棚田があったことが分かります。私の同級生の母親は真殿出身です。昭和一桁代の出生でしょうから、この広大な棚田で耕したか手伝っていたはずです。また、その祖先は棚田の石積みをしたのではないかと思います。仕方がないこととは言え、祖先たちが代々築いた棚田が放棄されるのは残念なことです。

     昭和35年頃の真殿地区周辺 ※黄色の線は今回歩いたコース


 竹林の間を通る林道は、林道とは言いながら元々は棚田を営むための道だったようです。また、真殿地区の方々は三輪の妙福寺の檀家さんが多いと聞きます。妙福寺のお参り時に通ったのも、この道ではないかと思います。今は舗装道路を通って妙福寺にお参りすると思いますが、かつてはこの道を通って妙福寺や岩田方面に通っていたのではないでしょうか。

    放棄された棚田の石垣群     切通しに出て、日差しが差し込む
 

 棚田跡からしばらく、緩い上り坂が続きました。そして、坂を登り切った場所に切通しの道がありました。かつては、険しい崖が行く手を遮っていたのでしょう。その崖を崩して切通しの道を通したのではないかと思います。なかなかの工事だったのではないでしょうか。切通しの道を過ぎてすぐ、光市から来る林道と合流しました。
 10年ほど前にこの林道をバイクで通ったことがあります。しかし、今はとてもバイクでは通れない林道になっていました。

    田布施町 真殿~西山の山麓・史跡巡り下見ウォーキングコース

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

涼しい木陰で、田布施町のわら細工民具「ほぼろ」の試作(3/3) 完

2021年05月09日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 田布施町のわら細工民具の一つである「 ほぼろ」の側面を完成すると、「ほぼろ」製作で一番難しい底面の編み込みをしました。この底面の編み込みの出来が、「ほぼろ」の見栄え,使いやすさ,そして耐久性に繋がります。なお、底面の編み込みに入る前に、底面部のわらを柔らかくしなければなりません。ジョロで水を掛けるか、水を入れた洗面器に底面部を浸してわらを柔らかくします。
 わらが十分に柔らかくなったことを確認して、底面中央部にわらを90度に曲げながら紐で編み込みます。今回は編物で言うところのチェーンステッチの要領で底面を編み込んで曲がりを固定しました。二本の針を交差しながら固定してもかまいません。蜘蛛の巣のように、中央部に向かって編み進みます。編み込みが終わると、手下げにするか肩掛けにするかを決めます。そして、それに合った長さの紐を取り付けて「ほぼろ」は完成となります。

    左から、紐なし,手下げ紐付き,肩掛け紐付き「ほぼろ」の完成


 ところで、底部外側は編み込みしやすいのですが、底部内側は曲がり針を使わなければ編み込み出来ません。今回のような小型の「ほぼろ」の場合、内側が狭いため特に編みにくいです。底部の外側も内側も、中心に向かって編み進みます。例えて言えば、蜘蛛が巣を作る時のようにぐるぐる回りながら編みます。なお、底部外側は「ほぼろ」を置いた時に座りが良いように平坦に編みます。一方、内側は心持ち中心が盛り上がるように編みます。

  底になる部分を浸す    底部中心部に曲げ    底部を紐で編み込み
  

 今回気が付いたのは、曲がり針の根元(紐を通す部分)が細い方が編みやすいことです。「ほぼろ」の製作講習会をする前に、通しやすいように曲がり針を加工しておこうと思います。
 「ほぼろ」が完成すると、一人は肩掛けできるように長めの紐を付けました。もう一人は直接手で持つため紐を付けませんでした。私は手持ちできる紐を付けました。朝10:00から製作を開始して、午後17:00頃に完成しました。木漏れ日の木陰で、談笑しながらのんびり製作したため時間がかかったのではないかと思います。次回制作する時はもう少し早くできると思います。今回の試作に参加された方々、お疲れ様でした。

   底部を曲がり針で編み込む       底部内側を編み込み中
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

真夏の花、松葉ボタンの苗を分けて植え替え

2021年05月08日 | 花,野草

 私の好きな夏の花の一つに松葉ボタンがあります。それほど水をやらなくてもよく花が咲きます。おそらく厚い葉が水分を蓄えているからでしょう。松葉ボタンはとても種が小さいので、種まきが難しい花の一つです。ゴミのように小さな種ですので、風で簡単に吹き飛ばされます。このような極小の種は、蒔くと言うよりも、土の上に種を振りかける感じです。ポピーもそうです。極小の種は種まき後、どこに種があるか分かりません。芽生えても雑草よりも小さいのです。そのため、芽生え後の管理がとても大切です。私は、苗箱に入れた土の上に種を振りかけて育苗します。

      育った松葉ボタンの苗を分けて、別の箱苗に植え替え


 今回は、植え替えと言うよりも株分けです。株が混んできたため、苗の株を三分割してそれぞれを箱苗に植え替えしました。植え替えした直後はしんなりしていますが、根付くとピンとして上を向きます。よく見ると、先端にはつぼみが付いていました。植え替えして9株になったため、7株位をみなさんに差し上げようと思います。畑に植え替えすると雑草に負けてしまうので、管理しやすい植木鉢に植え替えたほうが良いと思います。さて、この夏にどんな色の花を咲かせてくれるでしょうか。

 植え替え前の松葉ボタン  株を引き抜いて分株   箱苗に植え替え
  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

越冬したサトウキビの茎を植え付け

2021年05月07日 | 麦,穀類,雑穀

 越冬したサトウキビの茎を畑に植え付けました。去年は越冬の方法が良かったのかほぼ100%越冬しました。ところが、今年は一転して越冬率が下がり50%でした。何が悪かったのか反省しきりです。やはり、一番の原因は温度管理が悪かったことでしょう。天気の良い日に窓際に置いたままにしたことが悪かったかも知れません。窓際は昼間は暖かいのですが、夜とぐんと冷えます。やはり、昼間は日差しがあたって暖かい窓際に、夜は冷えるためこたつがある暖かい室内にと、夜昼交互に場所を変えておけば良かったです。サトウキビの越冬は手間がかかるのです。

       越冬したサトウキビの茎を、畑に等間隔で植え付け


 砂糖を自給する方法を数年前からいろいろ試行しています。今まで三つの方法を試みています。一番成功しているのは砂糖モロコシを絞って砂糖を得る方法です。砂糖モロコシは良く育つため、絞って煮詰めるだけ糖分が得られます。欠点はシロップ状であることです。二番目にサトウキビです。茎をつぶすように絞って煮詰めると黒砂糖が得られます。ただ、サトウキビはこの山口県では育ちが悪く、越冬が容易ではないことです。三番目に砂糖大根です。種を蒔いて育てることができるのですが、芋が大きくなりません。また、種ができないのです。常に種を買わなければなりません。

   二月上旬の茎     ✖は越冬失敗の茎    小さな芽が出ている茎
  

 今年は、越冬したサトウキビの茎が少なかったため、畑に2mの間隔を空けて植え付けました。どの程度、芽が出るか今のところ分かりません。今年は、茎を絞って汁を取ることを止めようと思います。今年は。越冬させる茎をたくさん確保しようと思います。たくさん越冬させて、来年こそ黒砂糖をたくさん作ることができたらと考えています。
 サトウキビ以上に越冬が難しいのは、髪の染料に使うヘナです。今年は4鉢越冬しました。暖かくなったので小さな葉が出ていますが、どの鉢も元気がなさそうに見えます。熱帯で育つ樹なので種を得ることができません。挿し木で増やすしかありません。

   植える畝に巻き尺を張る        2m間隔に茎を植え付け
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

涼しい木陰で、田布施町のわら細工民具「ほぼろ」の試作(2/3)

2021年05月06日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 わらを積み重ねるように編みながら、「ほぼろ」の試作をスタートしました。数本のわらを積むたびに駒を交互に動かして固定します。最初は数cmほどですが、どんどん編んでいくと10cm,20cmと長く重なります。途中で、積むためのわらが無くなってきました。今回の試作は、「ほぼろ」を作るために稲わらが何束必要か測る意味もあります。今回作る小さめの「ほぼろ」を作るためには、最低二束必要なことが分かりました。本来の大きさの「ほぼろ」を作るためには、最低四束は必要のようです。私以外の二人は、初めての「ほぼろ」作りです。「ほぼろ」の側面を作るために三時間程度かかりました。慣れれば二時間程度ではないかと思います。

       「ほぼろ」の側面を完成し、両端を繋ぎ合わせ


 「ほぼろ」作りには、大きく二つの工程があります。一つは、数本のわらを編んで積み重ねることです。これは、通常の米俵作りや筵作りと同じような作業です。違うのは、わらを半分に折りながら、折った部分に紐を通すことです。もう一つの工程は、底をかぎ針で編むことです。側面を内側に折り曲げて、底が抜けないように編むのです。緩く編むと底が抜けます。そのため、底の中央部は特に強く編み込みます。

 もくもくとわらを組む    10cm程度重ねる     もうすぐ完了
  

 ところで、米俵,筵,そしてほぼろなどのわら細工には、共通な技術が使われます。昔、これらの農具は農家に必須でした。そのため、当時は農家は誰もが自作していました。農閑期や夜なべして作られていたのではないかと思います。また、上手に早く「ほぼろ」を作ることができる人は売りに出していたようです。頑丈で使いやすい「ほぼろ」を作る人は評判になったと聞きます。つまり、「ほぼろ」は作り手の個性が出たようです。また地域性がありました。例えば、田布施と柳井では形が少し違います。

  側面の両端のつなぎ合わせ完了     腰蓑のような「ほぼろ」側面完成
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田布施町 真殿~西山方面史跡めぐり下見ウォーキング(1/4)

2021年05月05日 | 歴史探訪他ウォーキング

 今月の下見ウォーキングは、西田布施の真殿から西山にかけての山麓を歩きました。主に山麓を歩くため、史跡巡りよりも森林浴を楽しむウォーキングでした。本番で歩くコースを今回確かめましたが、最初真殿からの林道の入口が分からず困りました。しかし、林道入口に住んでおられる方に教えていただいて林道入口を見つけることができました。ところが、林道に入ってすぐは藪漕ぎするような荒れた道でした。そのため、このまま林道を進むかどうか悩みました。ところが、少しばかり藪漕ぎしていると竹林に囲まれた歩ける林道に続きました。この林道をどんどん進み、西山地区に無事抜けることができました。

   その昔、尼さんが住んでいたらしい西田布施真殿地区の薬師堂


 さて、国木小学校跡に車を止めると10:00頃に下見ウォーキングをスタートしました。県道をひたすら歩いてしばらくするとお堂が見え、そのお堂を過ぎると山麓に家々が並ぶ真殿の里が見えてきました。呉麓山を取り囲むように走る林道の入口を見つけることにしました。真殿の里にある百姓Kさんの家に寄りました。偶然にも、Kさんとそのお母さんがおられました。Kさんに林道をお話をお聞きしました。ありがとうございました。百姓Kさんの家を出ると、坂を上り真殿薬師堂に行きました。薬師堂内のお薬師様に下見ウォーキングの無事を祈願しました。

   国木小学校跡      県道脇のお堂     真殿の里が見えてくる
  

 真殿薬師堂の天井にはたくさんの天井絵が飾られていました。薬師堂を建立したか建て替えた時に飾られたのでしょう。その天井絵には寄付した方々の名前が書かれていました。室積の方の名前もあるとか。お聞きしたところによると、かつてこの薬師堂には尼さんが住んでおられたようです。他の地区の尼さんと同じように、明治・大正頃に住んでおられたと思われます。他の地区の尼さん同様に、戦時中の食料困窮時に住めなくなったのではないでしょうか。

   真殿薬師堂の立派な天井絵      真殿薬師堂前でしばしの休憩
 

 真殿薬師堂は島根県の一畑薬師と関わりがあるそうです。島根県出雲にある一畑薬師は、中国観音霊場の第二十六番札所です。1000段近い石段があります。ちなみに平生町の般若寺も同じく中国観音霊場とのことです。真殿薬師を創建した時、真殿の村人数人が代表で島根県出雲の一畑薬師にお参りしたのではないでしょうか。その時に真殿薬師の創建許可のお願いをしたのではないでしょうか。似たような例があります。島根県にある柿本神社まで行って、分霊のお願いをして創建した柿本神社が田布施町に二ヶ所(私が知っている範囲)あります。光市にも柳井市にもあります。なお、柿本神社は通称ひとまる様と呼ばれています。

    田布施町 真殿~西山の山麓・史跡巡り下見ウォーキングコース

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

涼しい木陰で、田布施町のわら細工民具「ほぼろ」の試作(1/3)

2021年05月04日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 郷土館で開催予定だった、田布施町の伝統的なわら細工「ほぼろ」の製作講習会がコロナ禍で中止になりました。再開に向けて、私を含めた三人で試作をしてみました。そして、初めて作る方がどのくらい時間をかけると完成するのか、作る上でどこが難しいのか、私の作った治具か使いやすいかなどを調べるための試作でした。私以外は、初めて「ほぼろ」を作る方々ばかりです。その結果、初めての方にやや難しいことが分かりました。しかし、皆さん頑張って完成することができました。

         わらゴミを取り除いた後、ジョロで水をかける


 朝10:00に我家の麦畑脇の木陰にシートを敷いて「ほぼろ」の試作を始めました。最初に、制作するために必要に道具について解説しました。馬、駒、かぎ針などです。その時、3対(6個)の駒を選んでもらいました。そして、その駒に紐を結び付けました。道具の解説が終わると、わらの事前加工をしました。わら束を掴んで木の幹にたたきつけた後、ゴミを取るために漉きました。その後、ジョロに入れた水をかけてしばらく置きました。水が稲わらにしみ込んだ頃合いをみて、柔らかくするため木の棒で叩きました。

 馬や駒など工具の解説    わらのゴミを取る    濡れたわらを叩く
  

 続いて、自分が作る「ほぼろ」に合う直径に見合う白い紐を切り出しました。これで「ほぼろ」を作る準備が整いました。皆さんに馬の前に座ってもらい、わらの取り付け方,わらを折る位置、駒による組み方を解説しました。実際に私がわらの組み方をやって見せました。一通り組み方が分かると、各人「ほぼろ」試作をスタートしました。

   見本の「ほぼろ」を計測        「ほぼろ」試作のスタート
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

麦畑、鳥の食害を避けるため防鳥糸を張る

2021年05月03日 | 麦,穀類,雑穀

 毎年のことですが、今頃麦畑に防鳥糸を張っています。かつては防鳥網を張っていましたが、私一人では張ることができませんし、時間がかかります。収穫時の撤去も大変です。そのため、今では一人で張ることができる防鳥糸を使っています。それでも鳩やスズメなどの害鳥が食害しますが許せる範囲です。鳥たちに一度食べられてしまうと、味をしめるのか何度でもやってきます。群れを呼ぶのか、そのうち大群でやって来るようになります。今年育った若鳥たちもやってきます。
 防鳥網にしても防鳥糸にしても、花が咲いているうちに張ることが大切です。鳥たちは実が成熟しつつある時にも食べに来ます。成熟する前(乳熟期)の乳のような白い液をすするように食べるのです。一度その味を覚えると、網をくぐって食害するようになります。困ったことです。

     麦畑に鳥が来ることを防ぐため、防鳥糸を張り巡らせる


 一昨年までは白い防鳥糸を使っていましたが、鳥には見えるようです。見ていると、器用に糸を避けながら飛来しています。そのため、昨年から黒い防鳥糸を使うようにしています。張っている私自身が見えない糸です。空を飛ぶ鳥は翼が命のようです。そのため、翼に異物が当たるのを嫌がるのだとか。一度防鳥糸に引っかかると二度と畑にやって来ないようです。黒い防鳥糸は鳥に見えないため、翼が引っかかりやすいようです。なお、黒い糸は高価であるため安価な白い糸と使い分けています。

  糸を張るための支柱    黒い糸を縦横に張る    白い糸も張る
  

 麦をよく観察すると、小さな花が咲いていました。麦は稲と同じで綺麗な花は咲きません。雄花穂が穂から垂れるので花と分かります。雄花穂が無くなると、実になるための乳熟期に入ります。以前はいろいろな麦を栽培していました。大麦、裸大麦、紫麦、オートミール、二条大麦、ライ麦、燕麦などです。しかし、今は小麦だけにしています。仕事などが忙しくて、すべての麦を収穫したり加工する時間がないのです。今年収穫した小麦は、小学生に手回し製粉してもらい、製粉した小麦粉を使って調理してもらおうかと思っています。ホットケーキか、生パスタか、クッキーを考えています。

   たくさん穂が出た小麦         たくさん花が咲いた小麦
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平生町 大野 長谷~日向平方面 史跡巡りウォーキング(4/4)

2021年05月02日 | 歴史探訪他ウォーキング

 日向平を下りていると、谷を横切るようにたくさんの鯉のぼりが泳いでいました。子供の日に備えて、日向平の方々が谷にローブを張って鯉のぼりを並べているようでした。私は田布施町に住んでいるのですが、田布施川を横断するように鯉のぼりを泳がせているのを見たことがあります。いつのころから、たくさんの鯉のぼりを泳がせるようになったのでしょうか。たくさんの鯉が泳ぐのを見ながら、日向平の里を下りていきました。

      平生町大野の日向平の里に泳ぐ、たくさんの鯉のぼり


 たくさんの鯉のぼりに見とれながら日向平の里を下っていると。たくさんの里人が集まって、賑やかに集まっておられました。お聞きすると、鯉のぼりを掲げた方々のようでした。楽しげに歓談しておられました。今の時代、里人が集まって何かの行事をすることが減っています。日向平の方々は、鯉のぼりを掲げることで通じ合っているのではないでしょうか。私の住む田布施町麻郷高塔では毎年春に祇園牛頭天王社のお祭りがあります。残念ながら、去年今年とコロナで自粛しています。来年こそは地区のみんなで盛り上げられたらと思います。

 日向平をどんどん下る   日向平のお地蔵様6,7    常春寺の楼門
  

 鯉のぼりに別れを告げると、どんどん日向平を下りました。しばらく歩いていると、日向平を降りました。その場所から道を分かれた場所に、お地蔵様6.7が安置されていました。そのお地蔵様にウォーキング最後の工程の無事を祈願しました。元の場所に戻り、川伝いにどんどん大野コミュニティーセンター方面に向かって歩きました。途中、巨木の下にある祠に寄りました。

 大野コミュニティーセンター方面へ      最後に拝顔したお地蔵様8
 

 大野コミュニティーセンターを通りすぎると、常春寺の楼門を見学しました。このお寺のご住職は、私の高校時代の同級生の息子さんです。ご挨拶する時間や境内を見学する時間が取れませんでした。続いて、道角に安置されたお地蔵様8を最後に拝顔してこの史跡巡りウォーキングは終わりました。参加された方々お疲れ様でした。5月の史跡巡りは田布施町真殿~西山方面を予定しています。

         平生町大野の長谷~日向平方面 史跡巡りコース

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする