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特化した活動から課題へつなげる

2007年03月16日 | 教育ノート
 全児童に国語辞典を持たせて約一ヶ月半。取り組み自体は学級に任せたゆるやかなものだったが、それなりの刺激合いもあったようで、ほとんどの子が「辞書引き」の速さを数段伸ばした。
 また音読も最終単元の教材を扱い、重点として取り上げていて、これも一人残らず意識的な読みが見られた。
 共通な取り組みをしてみると、課題として見えてくることも多い。次につながるステップとなっていく。

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 国語辞典の10問早引き調査がまとまりました。
 1月に比べてほとんどの子がぐんと記録を伸ばしていることが素直にうれしいです。わずか5週間ほどでしたが、意識的に取り組ませた結果が形として表われ、子供にも励みになったのではないでしょうか。
 また、わずかながら記録が伸びない子もいたわけで、これは何故そうなのか気にかけてみたいと思います。1月の段階である程度の限界だったのか、たまたまある問題に引っ掛かってしまったものなのか、それ以外なのか、今後注視し、また検討を加えたいことです。

 さて、国語辞典活用に関しては今後も推進していきたいのですが、どのように活動として位置づけるかは協議が必要でしょう。
 その点はひとまず置いても、先週の研修で話し合ったことの中から確実なことが一つあると思いました。

 自ら積極的に課題や問題を読み取り、解決していこうという姿勢…本校児童に身につけさせたい点ですが、それを考えたとき「わからない言葉などを指示されなくても自分から進んで辞典で調べる姿」は、まさしく一つのポイントだと思うのです。
 そこを目指すためには、どんなことが必要か、新学年を前にもう一度振り返ってみてもいいのではないでしょうか。

 むろん、国語辞典は一つの技能でしかありません。しかし特化した何かを持つことは、他の活動にも波及しますし、子どもの自信にもつながります。あれもこれもが小学校の仕事ですが、ある程度焦点を定め、必達ラインを設定して実践することは、きっと「強さ」につながるはずです。

「音読名人コンテスト」についてもご協力ありがとうございました。研修時の話し合いでは、設定をお願いしたことで各学年の学習に張りが出たという声もあり、これもうれしいことでした。
 子供たちの音読についての課題は、この前話したとおりです。コンテストという形をとったことで「上手な音読」に対する意識づけが、子供たち自身にも少しできたかもしれません。

 このつながりを生かしながら、来年度の計画立てを進めたいものです。音読を継続していくための具体的な方法や、いい読み方、いい話し方に触れさせていく機会の設定など考えてみたいことがいくつかあります。
 そういえば「耳」という課題も今年の話し合いで何度か出てきた気がします。
(3/15)
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