すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

節をつくる日々

2007年03月21日 | 教育ノート
 どの子も声がよく出ていて、立派な卒業式だった。
 余韻に浸りたい気分もあるが、早く気持ちを切り替え、次へのステップの準備をしなくてはならない。そのために大切に過ごしたい時期である。


---------------------
 昨日、小学校生活の最後にふさわしい堂々とした態度で、六年生がこの校舎を巣立っていきました。はりのある声で返事をし、思い出や夢を語り、別れの気持ちを素直に表現してくれたいい式でした。
 五年生以下の子供たちも立派でした。今日の修了式で、年間の最大行事をしっかりできたことをまず誉め、一年間の振り返りを簡単に行いました。もちろんキーワードは「やさしく、たくましい」です。

 子供たちに「やさしさ」「たくましさ」を育もうとするとき、前提になることが「安全・安心」だなあと強く感じさせられた一年でした。挨拶をしっかりすることも、登下校をきちんと歩き通すことも、そうした一定の基盤があればこそです。
 その意味で今年一年、本校の子供たちが大きな事故もなく過ごせたことを、改めて保護者や地域の皆様に感謝し、同時に喜び合いたいと思います。ありがとうございました。

 今年度スタート時の印象的な出来事として、全国的な話題となった藤里のあの事件がありました。それが驚愕するような結末となり、さらに大仙市の事件も重なり、本県のイメージはぐっと暗いものになった気がします。
 また全国的にいじめの問題も大きくクローズアップされました。一様にとらえられない今の子供たちの実態、また教育制度の疲弊に問題の底深さを感じました。
 今の時点で本校には縁遠いことと把握はしていても、全国どこにもその種はあることは、教育に携わる人間なら誰しも感じていることです。鈍感にならないよう、また近視眼的にならないよう、絶えず気づけあっていきたいものです。

 学校も年度末事務、異動期に伴う諸々のことで慌しくなります。ご家庭でも春休みというと期間も短く漫然と過ごしがちになるかもしれません。
 しかし、今日までの子供と4月からの子供は明らかに違うはずです。いや違えなければなりません。それは、一つ学年が上がったという形式的なことではなく、「よし、がんばるぞ」という心向きのレベルを上げることです。
 この2週間がいわば「節」です。
 この節が固くしっかり結ばれるよう、物の整理等もしながら、機会をみて新年度の抱負などを聴いてやってください。
(3/20)
----------------------