すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

自分の得意を見てもらう

2008年10月18日 | 教育ノート
 学習発表会が明日に迫った。

 今年はぜひ「個人発表」をプログラムに入れたいと年度当初からお願いしていたのだが、児童数が少なくなったこともあり、日程的に可能だったので実現できた。
もっとも、子どもたちが発表するものは何でもよし。「好きなこと」「得意なこと」…どうしてもなければ、教科書を音読したっていい、という緩やかさで始めた。

 先日、発表会予行があり、53名全員分を見ることができた。
 マット運動あり、楽器演奏あり、けん玉あり…また速く計算する子や県庁所在地を答える子もいたりして、なかなか面白かった。
 このアイデアは、以前勤めていた学校でも提案して同じようにやったことがあり、それなりに成功を収めたので、児童数減少のメリット?を活かす一つの手段として、取り上げてみた。
 恥ずかしそうにしながらも、きっと子どもたちは自信もつけてくれるのではないかと期待している。

 以前ジャーナリストの江川紹子が様々な分野の一流人に、子供の頃のことをインタビューしてまとめた本を読んだことがある。
 それらの方々の子供の頃のエピソードに、三つの共通点があることに気づいた。
 一つ目は、「好きなことに没頭した」だった。好きなことが現在の仕事と必ずしも結びついているわけではないが、そうした体験の重要性はよくわかる。
 二つ目は「表現する場があった」。いろいろなレベルの差はあろうが、他者に認めてもらう機会は多かれ少なかれ存在していた。
 やはり、自分の得意を見てもらうことは、子どもたちの意欲に火をつけるきっかけになる。

 どの子も持っている可能性の芽を少しでも伸ばせたらなあ、とそんな目で明日は見つめてみたい。

 三つの共通点のもう一つは…これはいずれどこかで。