すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

一番根っこに置いておくこと

2009年01月21日 | 雑記帳
 1/20の「今日のダーリン」は、こう書いた。

「うまく言えてなくても、受け手側が前のめりになれば伝わるもんだ」

 受け手側が前のめりになるためには、まず伝えたい側に強い気持ちが必要だ。
「あのね」「聞いて聞いて」と思わず人に伝えたくなる中身を持って、話し始めること。
 そうでなければ、受け手は引き取ってくれないし、前のめりになることは少ないだろう。
 伝えたい中身を持つそんな対象に出会わせたり、向き合わせたりすることが、教師の大きな務めのように思う。

 しかし、それだけでは通用しない。
 やはり言葉は教えなくてはいけないし、どんな言葉をつかうのかということもそう、どのくらいの長さがいいとか、どんなふうに終わったらいいのかとか。それに慣れるための場を作ることも大事だ。そんなふうにして話し方や聞き方を学ぶところが学校だから。

 それを踏まえながらもなお、やはり「伝えたい気持ち」や「伝える人を支える気持ち」はもっと大切にしなければいけないと思う。
 決して忘れないように、一番根っこにおいておくこと。
 話してよかった、聞いて楽しい、伝え合って気持ちがいいという時間を今日どれだけ作り出せたか、その振り返りは大きな仕事だ。