すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

とまがしまから遠くへ

2009年11月18日 | 雑記帳
 落語の紙芝居シリーズの中に、「とまがしま」という話がある。昨日6年生で演じてみたのだが、その出来はともかくこの紙芝居は絵が実にいい。

 描いたのは田島征三である。
 ああ、絵本を買っていたはずだ。あれは今とこにあるのだろう…という思いが浮かんだ。
 そしてそのきっかけは教科書にあった「力太郎」だろうな、とすぐ思い出がよみがえってくる。
 のっしじゃんが、のっしじゃんが…といった擬音的なことばにぴったりマッチする挿絵だったなあ。「力太郎」はもう光村には載っていない。

 もうひとつ、田島征三のさし絵があったはず。そう、「どろんこ祭り」だ。
 今江祥智だったなあ。
 あれはいい話だった。5年生だったろうか、教科書の最初の教材だったと思う。 たくましいせっちゃんが泥を投げつけられる祭りの場で見せる変化、素朴でありながら人間の心の深いところをつかんでいる気がした。

 「どろんこ祭り」はなんだかすぐに姿を消したなあ、と思って検索をかけてみたら、行きついた先にあった言葉は…

 男女平等教育  ジェンダーフリー
 
 ああ、そうなのか。当時は全く知らなかった…というより関心がなかった。もしかしたら教材選択に関わるそういった話は聞いていたのかもしれないが、記憶にないとすればやはり素通りだったのだろう。

 ジェンダーフリーといえば、男女共同参画を進めるセミナーのようなものにも参加したことがある。今から10年ほど前だろう。
 県の施設で行われたその研修会に参加したのは20人ほどだったろうか。驚いたのは男性が1人だけ、つまり私だけだったこと。
 内容は、様々なワークショップ的なことでそれなりに楽しかったが、あるワークでふと疑問を述べてみたら…集中攻撃されるような雰囲気に…ああ怖し、ジェンダーフリーよ

 おっと、いつの間にこんな所へ。とまがしまからずいぶんと遠くへ来てしまった。