すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

小ネタで温める

2009年11月14日 | 教育ノート
 落語の紙芝居を始める前に、ちょっとだけ「落語」の説明をしている。

 「落語って知っている?」という問いかけから始まると、たいてい出てくるのが「笑点」のこと。改めてこの長寿番組の偉大さを思う。ぐっと説明がしやすくなる。
 さらに三遊亭円楽の死去報道などもあって露出も多いから、着物を着て面白いことを語る人というイメージはできているようだ。

 「落語」と板書して、「落ちがある語り、話」というには簡単だが、この落ち、さげを説明するのはなかなか難しく、やはり小噺かということになる。

 「となりの空き地に囲いができたってねえ」
 「へえぇ」
 
 これではいまどきの小学生は笑えない。しかし説明!すると、なるほどという顔をする。有名な変形バージョン。

 「となりの空き地に、塀ができたってねえ」
 「かっこいい」
 
 これを言うと、「おっ」という声が出たりする。ちょっとノッテくる。

 「この帽子は、ドイツんだ」
 「オランダ」
 
 これは笑いがでる。この程度の国名ギャグがいいのだろうか。

 創作っぽい小ネタを一つ。
 「隣の組では笑いがなかった。レベルが高いのかな」などと振っておくと、気持ちがノッテくるらしい。

 あるお年寄りが、右足が痛くて医者に行きました。
 「先生、右足が痛いんですけど…」
 「ああ、それは年のせいだなあ」
 「ええっそれじゃあ、俺の右足と左足は、年が違うっていうのかい」
 
 一瞬しんとなるが、半分くらいは無理にでも笑おうとする。
 そこで、これなら適当だろうというレベルで締める。

 あるお婆さんが、ケーキ屋にケーキを買いにいきました。
 「あのう、このケーキをください。」
 「おいくつですか。」
 「わしゃあ、八十だがのう」
 
 これはどっと沸く。クダラナイ小ネタは大事だなあ。
 少し温まったところで、紙芝居開始。

 今日は「七どきつね」をやってみました。