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ユーモア、品位、人間観察

2009年11月15日 | 読書
 再読シリーズの三冊目は『なんとユーモア』(高橋俊三著 文教書院)をとってみた。
 これは、実に高橋先生らしい本だと改めて思う。あのにこやかな口調が聴こえてくる内容だ。

 ユーモアの実例が豊富であるが、それだからこそ平凡な言葉で語られる原則がずしりと響く。

 要は、相手の心に、明るく、あたたかく届くこと。P71
 要は、ほんのちょっとした遠回りで、結局は本題にもどってくるということなのだ。その遠回りの瞬間の会話を楽しもうということなのだ。P78
 
 「品位」を重視する…簡単にできそうでそれは結局のところ人間性の発露になるから結構難しい。生まれ育ちもあるだろうから、その自信がまったくない自分は、せめて方法を突き詰めてみることで少しでも近づくべきか。

 著者がユーモア(語)を次の三つに整理していることが、そのヒントになるかもしれない、とふと思う。

 「ユーモア」「洒落(駄洒落)」「ジョーク」
 
 一年生などを相手に、自ら「駄洒落大王」と名乗った経験のある私はいっこうに偏ったユーモア語(そしておそらくそれが一番レベルが低位だ)に頼っていることになる。
 なんとか幅を広げたい。
 とすると言葉の綾やもじりばかりを考えないで、もっと人間観察が必要なのかなあと結論がでる。

 「ユーモア ノーモア」にならないように。
 これは冗句でしたね。(結局、もじりだ)