すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

じゃあ、読もう。という余裕

2010年01月15日 | 雑記帳
 始業式の挨拶で「国民読書年」のことについて少し話した。

 学校にポスターが届けられたのでそれを使ったが、実にシンプル。「じゃあ、読もう。」と中央に大きく書かれているだけのもので、ロゴマークや主催団体などは、端っこに小さくあるだけだ。

 デザインについて好みはあるだろうが、個人的にはなかなかではないかと感じた。
 「じゃあ、読もう。」は、いろいろな場面に使える、すぐれたコピーだと思った。

 ちょっと時間があまったから、じゃあ、読もう。
 決めた時刻になったから、じゃあ、読もう。
 この人に興味がわいたから、じゃあ、読もう。
 表紙の絵がとてもすてきだから、じゃあ、読もう。
 あの人が面白いと言ったから、じゃあ、読もう。
 ・・・・・つまり、いつでも、どこでも、圧倒的に読む量を増やしていこう、機会をどんどん増やしていこう、ということである。

 読書が一つの課題ともなっている本校児童でもあるので、とりあえずは、「先生に言われたから、じゃあ、読もう。」とスタートする子がいても構わないだろう。
 しかし、その時に親も教師も本を手にする姿を見せておいてほしいものだ。
 そういう心がけ、というより、そんな余裕を持ってほしいと思う。

 ところが自分自身は、実は余裕のない読み方をしていて、緩いノルマを課しながら、面白い小説探しやら、再読挑戦やら、遅読挑戦やら、まさに乱読状態であるが、それでも楽しく充実している時が多いので…

 じゃあ、読もう。