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絆を生む想像力

2010年03月02日 | 雑記帳
 「絆」という言葉は、なんだか中高生の学校祭のテーマのようで少し安っぽくなったイメージもあるが、とある番組を見て、今さらながら考えさせられた。

 昨夜、夕食前に何気なくつけたテレビに映ったこの番組。

 http://www.tv-asahi.co.jp/d-sengen/story.html?41
 「密着!新生児救命200日」

 その壮絶な現場の様子にぐっと見入ってしまった。

 熟練のスーパードクターたちのいるその病院に、他県から研修に来た若い医師を追っている内容だった。その医師が赤ちゃんの病状を両親に説明したのだが、その言葉について熟練の医師が語る場面に考えさせられた。
(正確ではないが、おおよそこんな内容だ)

  「症状だけを話してはいけない。いかに子どもが頑張っているのかを話さないと、親も頑張れない。絆がうまれない。」
 
 この言葉は教育現場にもそっくり当てはまるのではないかと感じた。

 生死のかかる医療現場との切実さの違いはあれ、子どもを向上させようと親と話すときに、問題点や駄目なところを言うだけではいけない。
 そこに子どもの頑張りや良さを認めることがなければ相手には響かないのではないか。

 一本の管でつながっていた親子は、切り離されるという形で対面するが、日々の暮らしの中で再び見えない管によって結ばれていく。
 それはお互いを認め合うことでより強くなるのだろう。
 
 その支えとなる教師の行為は、やはり子どもの頑張り、よさを見つけるということに尽きる。
 絆を生む想像力とでも名づけてみようか。