すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

見えるまで待つ

2010年03月23日 | 雑記帳
 録画したままになっていたプロフェッショナル仕事の流儀を見た。

 岡田倫代

 上田泰己

 定時制高校教師である前者の、生徒の包み込み方は、並外れているように感じた。
 本人の思い、考えが顕在化することを待つという行為があまりにも徹底していて、途中で「どうしてこの人は教師を選んだのだろうか」とそんなふうに思わせるほどだった。
 「教える」という行為の深さや幅広さを感じた。

 生命科学の研究者である後者は30代前半、世界から注目を浴びている学者だそうである。
 私たちが抱いている研究者のイメージとは少しかけ離れている「格好良さ」を感じた
 様々な意見を組織していくという力量が大きいのだと思う。

 高校時代の恩師を見舞う中で、手渡された一冊の古い本。余命わずかなことを知っている恩師は「それを君に貸すよ」と言ったという。
 「それをどうやって返すのか」と自分に問い続けていることが、最も格好良かった。