すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

週末読書のメモ

2010年04月19日 | 読書
 金曜の夜に寝床で「この週末は読書デーにしよう」と決めた。

 目標は5冊だったが、結局読了は4冊にとどまった。たまったビデオなども結構観たのでまあ仕方ないか。


 『セレンディピティの時代』(茂木健一郎著 講談社文庫)

 『ラッシュライフ』(伊坂幸太郎著 新潮文庫)

 『声の秘密』(アン・カーブ著 梶山あゆみ著 草思社)

 『叱る技術』(上條晴夫著 学陽書房)


 セレンディピティって何と思って、軽く手にとった文庫は、若者向け?の雑誌連載をまとめたものだった。実に読みやすく、やや脳科学っぽい中谷彰宏か(笑)というような印象だった。わが子にも読ませたいと思った。誰だって「偶然の幸運」に出会いたいはずだから。

 さすがの伊坂幸太郎だなと思った。しかし、登場人物の併走パターンの時間軸がまちまちになっているので、注意していないと「あれ、あれ」となってしまう。それにしても事件のエピソード設定が実に上手い。今回は、「人生の充実」を求めて路上強盗をする老夫婦に感動してしまった。この二人はまたどこかの物語にも顔をだすのだろうか。

 「叱る技術」と命名したのは、インパクトの強さを求めたのだろうか。もちろん目次の一部にはなっているが、実際は冠となっている「騒がしい教室を変える40の方法」が内容といえる。そして、それは別の表現でいえば、「騒がしい教室を静かにさせて学習に入る」「騒がしさを引き込みながら学習に入る」「騒がしさのまま、それを学習に転化させる」という三つのパターンが示されている。これもまた、ビジュアル的にもよくまとまった本だ。

 唯一のハードカバー『声の秘密』は、実に興味深かった。もう一度めくり直したい。