すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

全然OKな番組

2010年04月03日 | 雑記帳
 4月1日に放送された「みんなでニホンGO!」という番組がなかなか面白かった。

 日常の言葉の問題を取り上げる類似した番組は他にもあるが、ある程度じっくり時間をかけて扱えるのは、やはりNHKというところか。
 初回で取り上げられたのは、次の三つ。

 「全然+肯定表現」 「うざい」 「エロ」
 
 三つともほぼ予想できた(以前何かで調べたことがあったかもしれない)展開であるが、様々な専門家やゲストが語る見解が端的で納得できる内容だった。
 特に面白かったのは、次の二つ。

 「うざい」という言葉に対して、「不快感を表す言葉が若者には必要だ」とまとめた一言。
 拒否であれ、反発であれ、周囲に対して攻撃的になるのが若者の常…その表現をやんわりとできることが大人の証拠か。
 そういやあ、政治家が「不快感を示した」と報道されるとき、具体的なことばで「うざい」とは言わないでしょうからね。

 ゲストが「全然+否定表現を正しいと思っている人は、真面目に勉強してきたから」と被害者的な発言をしたのも笑えたし、それが教科書に載った経緯について文科省がわからないと返答したことも、ある意味ではびっくりだ。

 最後に気になる表現を取り上げた(県民ショーみたいな中味だったが)コーナー名を、「なんか気になる感じ」としたのも秀逸だったなあ。なんといっても「N・H・K」ですからね。
 日本放送協会も、とうとう自虐的な形容を使うようになったか。だからこそ、少し期待できる。