すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

おはようございますの導入

2010年04月23日 | 雑記帳
 『おはようございます!』

 「おはようございます。」
 まだ目覚めていない声だ。

 『ちょっと元気がないなあ、もう一度。おはようございます!』

 「おはようございます!」
 声は出てきたが、ちょっとそろわない。

 『んんんっ、85点!じゃあ、先生の言う通りにやってみて。…お、はようございます!』

 「お、はようございます。」
 とたんに、にこにこ顔になる。

 『おは、よう、ござ、います!』

 「おは、よう、ござ、います!」
 のってきた。

 『おは、よう、ござ、いま、すう!』

 「おは、よう、ござ、いま、すう!」
 のりのり。

 元にもどって、はっきりと言う。
 『おはようございます!』

 「おはようございます!」
 だいぶ声も揃ってきた。

 『よし、すばらしい!99点!』

 そして、黒板に向かって書き始める。
 『にほんご』(福音館書店)にある、あの有名な一節だ

 ひとの「おはよう」と
 おうむの「おはよう」は
 おんなじかな?
 ちがうかな?
 

 少しの間の沈黙。
 『同じだと思う人?』
 挙手を促す。三人。
 『ちがうと思う人?』
 大勢の手が挙がる。

 『じゃあ、どこがちがうのかな?』
 全体を見まわしてみる。


 ・・・・ここで終わった今朝の夢でした。

 確かにそこは教室だった。
 しかし今思うと、これは20年前に山の小さな学校で全校集会に話したことに思えてきた。