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月曜日、なぜ…なんのために…

2011年03月15日 | 雑記帳
 秋田県内は、県立高校が全部休校。
 小中学校は六割ほどが休校であるが、勤務校は給食なしとはいえ午前は普通どおりとした。
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 予想もしなかったことだが、子どもたちの前で話し始めたらぐっとこみ上げるものがあり、何度か話につまることがあった。
 こんな経験はしたことがないなあと思う。
 卒業式練習で全体が集まる場で、黙祷や節電のことをひと通り淡々と話すつもりでいたのだが…直接的な被災はうけていないものの、自分の心も少しダメージをうけているのかもしれない。

 繰り返される悲惨な場面、刻々と危機的な状況を伝える報道…見ない方が心の平静を保てるとわかっていても、つい見入ってしまう。そんな感覚はいったいなんなのだろうと思う。
 自分がかつて暮らした街、近親者が避難して近くにいること…いや、まだそれ以上の何かが目を背けさせないような気がする。

 今回の震災について、それぞれの学級で取り上げて話をしてくださいと、朝の打ち合わせでもお願いした。もちろんもう既に通信などで自分なりのメッセージを伝えようとしている職員もいた。

 ただ、今の状況で事態を把握できるわけもなく、安易な精神論で終わってしまってはいけないわけで、そのあたりは教育に携わる者として慎重でありたい、そんなことも付け加えた。

 様々な対応、動きが始まっているが、自分の心がその全てを納得しているわけではない。

 安全な場所にいる者は、いろいろと口にするが、それはいったい何のためか誰のためか、常に心に問いかけたい。