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今、その言葉は重い

2011年03月21日 | 雑記帳
 連休中に部屋の片づけを思ったが、二日間給油待ちをしたせいもあったりで何か気乗りせず、半端な形となってしまった。
 それでもいくらかと思い、書棚のファイルをめくっていたら、あれっと思う資料が一つ出てきた。

 平成11年の秋に研修会に参加して、それを校内向けに報告したB5版の記録である。
 
 「防災教育・災害時の心の健康に関する研修会」と記してある。そういえば、あの神戸の震災の後にそうした対策がとられ、その類の研修会が続けてもたれた時期があったことを思い出す。

 ごく簡単なメモ程度のものだが、「災害時の子どもたちの心のケアについて」という精神医療センターの方の講話を聴いて「印象に残った言葉」を書き留めてある。

 天災に対しては、人の心は強い。しかし、人災は人の心を傷つける。

 テレビを中心とした報道がどの程度真実を伝えているかは、なかなか予想しにくい。しかし、この週末に画面に見えた姿の中に、確かにたくましい気持ちの存在を確かに感ずることがある。
 むろん結論づけることではない。立ち直れないほどの哀しみや傷を抱える人は数多くいるのだろうと思いつつも、しっかり向き合っている人も少なくないと信じたい。

 しかし、その後に被災地で起こっている、ある意味で人災的な出来事に対してどう対応していくかは、心配が残る。悪い条件が重なりあうことによって、支援がスムーズに行き届いていないことが指摘されている。誰一人いち早い安全安心の確保を願わない者はいないだろうが、歯車をうまく重ねるのは、そんなに簡単なことではないのかもしれない。

 もう一つ、かなり重い言葉がメモされている。災害時の子どもの心理について書かれている箇所だ。

 子どもたちは、先生を見ている

 被災地での教職員の奮闘に心からの敬意を表する。
 そして今同じ時間を共有している私たちもまた、その意識を忘れず復興を支えていかねばならない。