すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

たっぷり感、ひろがり感

2011年07月05日 | 教育ノート
 先週,町内の4年生が一緒に寝泊まりしながら,様々な活動をして交流を深める「ふるさと体験交流会」を行った。

 そのスナップは,本校ホームページトップで
http://www.yutopia.or.jp/~miwasho/

 引率の一人として二日間子どもたちと暮らしてみると,ふだんの学校では見られないようなことにも出会い,新たに気づくことも少なくない。

 そのひとつ,今回は活動メニューのなかに,制作活動(工作)を取り入れてみたのだが,改めて感じることがあった。

 木切れをたくさん与えて,それをボンドでくっつけながら,グループごとに何かテーマを持ったものを完成させようという活動である。
 スタートは少し迷いも多く,活発な動きとは言えなかったが,途中から全体が「はまった」感じとなり,五つあったどのグループにもそれなりの集中力が見られ,作品もユニークなものが多かった。

 注文した素材は角材が多く,当初ねらっていたイメージと違っていて,事前に心配していた中身だったのに,意外な感じがした。
 一緒に参加した知り合いとそのことを少ししゃべって,次のような理由だろうか,と考えた。

 ・たっぷりと時間がある
 ・たっぷりと材料がある
 ・それぞれのテーマが決まれば,自分の思いを生かしたものが作れる
 ・作り上げていくなかに,遊びの要素,物語の要素などが入ってくる


 こう記すと,「たっぷり感」と「ひろがり感」がポイントだなとわかる。
 日常の学校生活ではなかなか実現できずにいることだと反省させられる。
 その意味でも,こうした機会の貴重さを感じた。

 さて,森の中にレストランとか,様々なスペースを作っていたグループで,ある一人の女の子が,四角く囲んで部屋のようなものを作っていた。
 「これはなに?」と話しかけてみたら,「ヒナンジョ」と答えたのには,笑えるような笑えないような…2011年の夏の始まりである。