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オレ流を自己流に解釈する

2011年09月24日 | 雑記帳
 落合博満中日監督の今季限りの辞任が、大きく報道された。
 
 本県出身のプロ野球人として一番有名であり力も抜きん出ていることは誰しも認めるが、今一つ人気がないのは、数々の個性的なエピソードゆえか。

 まあ、そんな話題は検索すればいくらでも出てくるだろうから、私なりに辞任記念!として取り上げたいのは、やはり言葉のことだ。

 そう、「オレ流」。

 オレ流が落合の代名詞であることは知っていたが、なんとなく単純なこのことば、本当に落合が最初なの?と疑問が浮かんだ。

 さすがにウィキペディアにはなかったが、「はてなキーワード」にはしっかりとこう記されている。

 http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AA%A5%EC%CE%AE

 「オレ流」に近い一般的な言葉として「自己流」がある。さらに固有名詞をつけた「○○流」(ここでは「落合流」ということ)が考えられる。
 この三つの違いはどうなるだろうか。

 「自己流」は少し弱いイメージがある。あまり評価されていなくともその言葉は使える。「我流」も同じだろう。
 「落合流」は、他の人と比べられながらも並立しているイメージが少し強い。「野村流」「原流」…いろいろなやり方があるからね、といった具合に。当然良さは認められ個性的でありながら、これもどこか普通だ。

 「オレ流」となると、これはかなり強いイメージがある。
 いわば「オレにはオレのやり方がある」と通したうえで、かなり実績を残したり、存在を大きく示したり、ということになる。
 唯我独尊とまではいかないかもしれないが、「オレ流」は「オレ様」を連想させることが、一つのポイントだろう。

 結局、他人とのコミュニケーションのとり方、まあ端的に言えばファンサービスの悪さ?が、この言葉の背景にはあるのだろう。この形容に近い人物としては大リーグの某選手も少し当てはまるが、それゆえの「超一流」という見方もできないわけではない。

 我々凡人が使うときは要注意だろう。
 他と何か変わったことをして評価されたとしても、「いやあ自己流ですからあ」と謙遜しておくのがいい。
 もうちょっといい気になりたくなっても「たかが○○流ですよ」程度で止めておくのがいい。

 「これがオレ流なんで…」などと言おうものなら、「何様よ」とそっぽ向かれるだろう。

 オレ流の人は、あまり愛されなくとも実績から多くに認められているだろうが、そうでない人はせめて可愛がられなくてはね。