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2月8日、こと始め

2016年02月08日 | 雑記帳
 2月8日朝、日めくりカレンダーをめくると「針供養」とともに「こと始め」ということばが目に入ってきた。聞いたことはある。何かを始めるということか、ことを始めるのに適した日なのか、そんな感じだろうと予想しつつ、はっきり知りたいと検索しこのページへ。なるほど。「事」の2種類の意味づけが深い。


 それにしても「こと」は指し示す範囲が広いことばである。自分もよく使っている。改めて辞書で意味を見ていくと、「形式化」や「名詞化」なんだなということがわかる。また「明確に言える物を、不明確な事態であるかとのようにぼかしてさしていうのに用いる」という意味には納得する。少し逃げている表現だ。


 それはさておき「こと始め」の2種類の「事」は明確だ。一つは「正月(行事)」、もう一つは「農事」。歴史をたどれば、時期的に2月8日が正月の祭事が終わる日であり、農事が始まる日と考えられたのは合点がいく。今に置き換えたとき、前者はそのままであっても、後者は「農事」ではなく「仕事」と考えられるだろう。


 年度末が近いこの時期に始まりもないだろうが、1年間通して何かをやり続けるには少なくともこの辺から…というイメージで捉えられるかもしれない。年度末まではLastChanceとなる日だろうか。となるとプレッシャーがかかる。それより何か「こと」が起こる日、と妄想すると少し怖い。そりゃ「こと」だなあ。