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ミノゴナシ旅③

2016年05月22日 | 雑記帳
 ツアーには観光地や歴史的建造物が含まれているので、ガイドブックにある有名な箇所を、いくつか訪問できた。台湾の歴史についていくらかの知識はあったが、改めて思うのはこの島が歴史に翻弄されてきた事実である。そしてある意味でそれが観光の目玉にもなっている。自分は、どの程度受け止められたのか。


 知っていたつもりだが、信仰に対する向き合い方に強い印象を持つ。有名な龍山寺での、人々の振舞い方を見てそう思った。地べたに這いつくばり、懸命にずっと祈りを捧げている若者。まず日本では見られない光景だ。そこには人目を気にする様子もないし、神仏との対峙に集中する一種の清々しさも感じられた。


 宿泊したホテルのTVでは、NHKの地デジとBSが視聴できた。そのことで、なんとなくほっとするのが正直な気持ちだ。一人旅だとしたら日本語を耳にするだけで安心だ、という感覚がわかる。また、台北でも多くの場所で英語の普及度は高いし、逆に通じるようで通じない日本製「外来語」も多いと改めて感じた。


 旅を通じて痛感したことは、事前リサーチの徹底だ。一応ガイドブックも買ったが、十分に検討し選択していなかったことが無駄を生んだ。無駄を楽しめる余裕もなければ、下手に動いた結果のハプニングに対する不安も大きかった。ミノゴナシとしてはこのあたりをどう処していくか。やはり、リサーチしかない。


 考えてみれば、リサーチを徹底することも、ハプニングを楽しむことも、実は毎日の暮らしの中で重要な心構えだ。置かれた環境や性格にもよるが、より良く生きるためには、どちらかあるいはどちらも大切にするべきだ。そんな内省をしながら、帰国の機上で時計の針を1時間進める。また元の人生時間に戻った。