すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

まっすぐ読めば、まっすぐ

2017年11月29日 | 読書
 まっすぐ読めば
 まっすぐ伝わってくる
 それがいい (はるを)

 と気取ってみましたが……


 (UGO morning sun 2017.11.28①)

2017読了118
 『詩人の魂』・『いま出逢うふたつのいのち』(相田みつを美術館)



 ブックレット、図録といった体裁の2冊をまとめて読む。
 相田みつをと重なるところの多い二人とのコラボレートである。
 最初のは金子みすゞ、もう一つは星野富弘。個人的にも昔から親しんでいる二人だ。

 金子みすゞとの縁は、第一次ブームと称してもいい時期にちょうど山口県へ管外研修を命ぜられ、矢崎節夫氏の講演も聴いている。
 授業として取り上げたのも、教科書に載る以前だった。

 星野さんの本は10年前までの発刊は全部取り揃えているはずだ。絵葉書類も結構多く買い揃えた。
 これは残念ながら授業として選んだ記憶はないが、教室掲示にはよく使わせてもらったなあ。

 相田みつをとの共通項を探るようにして読むことは、そんなに難しくない。
 みすゞとの著で強調されるのは「弱者への視線」。
 星野さんであれば、「いのち」か「生きる」か。

 改めて並んで読んでみると、この人たちの訴えていることは、人間の根源的なところを響かせるんだなあと思う。
 次のページ、また次のページと畳みかけてくるようだ。
 それが詩人の詩人たる所以か。

 いのちのリズムみたいなものに逆らわない生き方、ことばの遣い方ができるからだろう。
 しっかり丁寧に生きていることからしか生まれない。

 と、ごくごく平凡なことしか浮かばない。

 その平凡さは、近いようでいて、限りなく遠い気もする。