今回は、「学歴別にみた賃金」についてです。
☆☆====================================================☆☆
学歴別に賃金をみると、男女計では、高校271.5千円、専門学校288.4千円、
高専・短大289.2千円、大学359.5千円、大学院454.1千円となっている。
男女別にみると、男性では、高校295.1千円、大学386.9千円、女性では、
高校220.0千円、大学288.9千円となっている。
学歴別に賃金がピークとなる年齢階級をみると、男性では、高校、高専・短大、
大学及び大学院で55~59歳、専門学校で50~54歳、女性では、高校及び
専門学校で55~59歳、高専・短大で50~54歳、大学で70歳以上、大学院
で65~69歳となっている。
☆☆====================================================☆☆
学歴別の賃金については、どの学歴が高いかは判断できるでしょう。
では、具体的な額を1つ1つ覚える必要あるかといえば、そこまでは必要
ないでしょう。
また、
学歴別に賃金がピークとなる年齢階級に関しては、前回触れていますが、
出題実績はあるとはいえ、やはり、1つ1つ押さえておくことは、優先度
としては低いです。
それと、令和3年調査では具体的には示されていませんが、
「学歴別にみた年齢階級間の賃金格差」について、次の出題があります。
【 H19-5-E 】
平成18年賃金構造基本統計調査によれば、学歴別にみた年齢階級間の賃金格差
(20~24歳の賃金=100)は、男では大学・大学院卒は55~59歳で247、高専・
短大卒は50~54歳で230、高卒は50~54歳で192となっている。また、女は、
すべての学歴で、男に比べ年齢階級間の賃金格差が大きくなっている。
この問題の論点は、問題文の後段で、男女のうちどちらが年齢階級間の賃金格差
が大きいかという点です。
これは、男性のほうが大きいので、この問題は誤りです。
この点は、令和3年調査で見ても同じです。
ここは細かい数値を知らなかったとしても、女性は平均的な賃金が男性と
比べて高くないということを知っていると、それにより格差が大きくなら
ないのではと考えられなくないでしょう。
ということで、この賃金格差は男性のほうが大きいということを知っておけば
十分でしょう。