鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

蜜蜂の雄

2021年09月07日 13時02分16秒 | 養蜂






『ゆう』ではなく『おす』なのだ。
蜜蜂の雄(オス)は女王蜂に次ぐ図体なのに、ほとんど仕事をしないとか。
刺す毒針を持っていないので、働き蜂である雌や女王蜂を守ることすらしないらしい。
ひたすら女王蜂の結婚飛行の時に空高く舞い上がって交尾するためだけに生きているということになっている。
女王は10数匹ほどの雄と交尾し、交尾に成功した雄たちは役目を終えて死んでいくのだという。
今年、仕掛けた待ち箱に入ったばかりの分蜂(封)群を観察していたら、尻の黒い大きな雄が何匹も出入りしているのが見られた。
もしかしたら、帰ってきて入るのを観ただけで、出て行くのは観ていないのかもしれない。
おそらく女王蜂に出会えなかった雄が帰ってきたシーンだったと思われる。
雄は単為生殖で生まれて父親がいないので、分蜂(娘の新女王に巣を譲り母女王が働き蜂を半分引き連れて出る)の時に全員母に従って出るのかもしれない。
何しろ遺伝子を継ぎ繋いで行くためだけの存在だから、新女王は自分の遺伝子を継ぐ我が子の雄を産んで居候させるはず。
旧女王の産んだ働き蜂は半分残るわけだが長くて1ヶ月の寿命だ。
卵や幼虫や蛹がいたとして、それが成虫になっても、たぶん1ヶ月半後には新女王の子ばかりになるという計算になる。
女王は雄雌を産み分けられるというから、分蜂と結婚飛行の時期に自分の遺伝子を持った雄が成虫になるよう計画出産しているのだろう。
なんらかの理由で女王が死ぬと、働き蜂が群れの中で雄を産むのだそうで、女王のいない群は消滅していくけれど、その雄が交尾に成功したら、きっちり遺伝子は繋いだということになるのか。
まだ色々と疑問も湧き、調べたいけれど、ここはこれで割愛して画像の雄蜂だ。
夏に分蜂することもあるらしいのだが、夏も過ぎると雄は不要になり、巣から追い出されるそうだが、まさにそれと思われる蜂が玄関に入っていた。
うちの玄関の欄間はガラスになっていて、いろんな昆虫が罠にはまって、あがいたり迷走飛行する場所になっている。
セイヨウミツバチかニホン(トウヨウ)ミツバチの雄に違いないとは思うものの自信が持てず捕まえて瓶に閉じ込めた。
死んでからもあまり縮まらず17mm位もあるので、いわゆる蜜蜂ではなくて、ほかの蜂の可能性もあった。
西洋とそうでないのを分ける決定的な証拠である、後翅のH型の筋を見ることが出来て、間違いなくニホンミツバチの雄と確認できた。
2、3枚目の画像は、貯蜜ハニカムの蓋を切り外したもので、これが蜜蝋。
気温が上がれば、濾す作業も能率よくなるのだが、なんだか秋の気配で蜜の垂れ方が遅い。
コメント (2)
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