田んぼ脇の斜面を草刈りして、農業用水路に落ちた草を熊手ですくい上げているときに見つけたのが、近ごろ珍しくなったトノサマガエル。
大きなU字溝となってしまった農業用水路だけれど、女たちが洗濯したり野菜を洗ったりする小川で、子どもにはサワガニやドジョウ獲りをする遊び場だった。
それが数十年前の大圃場整備で景色すら変わってしまい、小川はカエルも落ちたら上がれない用水路になってしまった。
こいつらは普段から水の中にいる生活ではあっても、用水路では生き延びられないのではないか。
上がれなくて水路内を逃げるのを上から追いかけて、隠れたつもりのところを撮った。
逃げ疲れたせいでもあるだろうが、ゆっくり草ごと引き上げたら、されるままじっとしている。
岸に上げ、さてじっくり撮ろうと構えたら、荒く刈った草の中に潜り込んで身を隠したので1枚しか撮れなかった。
2枚目3枚目も私から逃げるためにぴょんぴょん跳んでいたのを、ちょっと珍しい柄だったので、跳び疲れさせて撮った。
最後の画像は40センチ余りの小さくて細いアオダイショウかシマヘビ。
すぐには藪のないところだったから、こいつも追いかけて先回りしてフリーズさせた。
蛙の天国は蛇の天国でもあって、これでも小さいアマガエルなら捕食可能だ。
スマホを正面から構えて近づけていったら、二股の舌をペロペロ出してこちらを窺うから大したもんだ、一丁前だ。