畳の上をぴょんと跳んだりする小さなハエトリグモは、蝿を捕ってくれるのだから大事な同棲相手として放し飼い状態を保っている。
ところが、今回見つけたハエトリグモはよく見るタイプより一回りも二回りも大きくて、しかもニホンミツバチをくわえていた。
出入りする巣門は小屋の二階から外に出ていて、重箱式飼育箱は屋内なので、屋内に入ってしまったミツバチは迷子の混乱状態。
そうして、外に出ようとガラス窓や網戸でジタバタとするわけだけれど、そこでこのハエトリグモに捕まったといういきさつ。
捕まった瞬間を見たわけではないが、初めて見るシーンで、こんな大きなハエトリグモも初めて見る。
昆虫ではないけれど、昆虫エクスプローラーで検索してみると、シラヒゲハエトリグモ(白鬚蝿捕蜘蛛)と判明した。
ミツバチは毒針を持っているとはいえ、全くの非力で、オニヤンマ、ヒヨドリ、キイロスズメバチ、コガタスズメバチ、オオスズメバチに度々捕まってしまう瞬間を目撃する。
ツバメも天敵だが捕まる瞬間とかその事実は確認したことはない。
空中に巣を張る蜘蛛も当然ながら天敵なので巣は見つけ次第撤去してきたけれど、新手の捕食者が現れた。
画像をよく見るとガラス面を歩きながらも尻から糸を出していて、もしものときの命綱に使っているのが判る。
ミツバチに動く様子はなかったから、すでに毒を注入したのだろうか、どこかにもぐりこんでゆっくり喰うのだろうか。
このミツバチは私のニホンミツバチなのだけれど、このシラヒゲハエトリグモをどうこうしようという気は起きなかった。
じっくり観察する時間はなかったので残念ながら放置したけれど、今思えば捕まえて瓶の中に入れておけば良かったな、と。