鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

蝿捕なのに蜂も捕らえる

2022年05月16日 09時00分10秒 | 養蜂


畳の上をぴょんと跳んだりする小さなハエトリグモは、蝿を捕ってくれるのだから大事な同棲相手として放し飼い状態を保っている。
ところが、今回見つけたハエトリグモはよく見るタイプより一回りも二回りも大きくて、しかもニホンミツバチをくわえていた。
出入りする巣門は小屋の二階から外に出ていて、重箱式飼育箱は屋内なので、屋内に入ってしまったミツバチは迷子の混乱状態。
そうして、外に出ようとガラス窓や網戸でジタバタとするわけだけれど、そこでこのハエトリグモに捕まったといういきさつ。
捕まった瞬間を見たわけではないが、初めて見るシーンで、こんな大きなハエトリグモも初めて見る。
昆虫ではないけれど、昆虫エクスプローラーで検索してみると、シラヒゲハエトリグモ(白鬚蝿捕蜘蛛)と判明した。
ミツバチは毒針を持っているとはいえ、全くの非力で、オニヤンマ、ヒヨドリ、キイロスズメバチ、コガタスズメバチ、オオスズメバチに度々捕まってしまう瞬間を目撃する。
ツバメも天敵だが捕まる瞬間とかその事実は確認したことはない。
空中に巣を張る蜘蛛も当然ながら天敵なので巣は見つけ次第撤去してきたけれど、新手の捕食者が現れた。
画像をよく見るとガラス面を歩きながらも尻から糸を出していて、もしものときの命綱に使っているのが判る。
ミツバチに動く様子はなかったから、すでに毒を注入したのだろうか、どこかにもぐりこんでゆっくり喰うのだろうか。
このミツバチは私のニホンミツバチなのだけれど、このシラヒゲハエトリグモをどうこうしようという気は起きなかった。
じっくり観察する時間はなかったので残念ながら放置したけれど、今思えば捕まえて瓶の中に入れておけば良かったな、と。
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大厳寺高原キャンプ場(4日前)

2022年05月15日 09時29分09秒 | 旅行






次々に興味が移り毎日のブログはあっちに行ったりこっちに来たりだけれど、4日前に行った大厳寺高原の画像を捨て置くのがもったいなくて後先になった。
大厳寺高原を目指して出発したのに、正月のNHKでいつも紹介される『婿投げ』の松之山で道に迷い、地元のおばさんに聞いたら、まだ雪があって行けないかもしれないとのこと。
私は京都宇治の自宅から十日町の生家に来るのにスタッドレスを履いてきたので、多少の雪なら行ってやろうじゃないかという構え。
うちの周りではもう田植えが始まっているのに、こちらは田に水が張られているだけで、おたまじゃくしがたくさんいた。
さて、どんなものかと行ってみれば、標高700mの大厳寺高原は、雪を割っている途中で、入れるところだけの見学となった。
駐車場でバーベキューをやっているのが一組いただけで、まだ客はいない。
ここはこのように雪消えが遅いので、十日町地区のクロスカントリースキー練習場になっているそうだ。
うちの娘たちもここで練習をしていたと、連れのおばさんの一人が後部座席で言うのであった。
帰りは坂口安吾記念館に寄ったけれど、ここも土日祭日だけの開館とあり、がっかり。
今回のドライブは何もかも先々に予定を立てるときのための下調べということで良しとする。
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大失敗から再出発へ

2022年05月14日 07時39分00秒 | 養蜂












今回の冬は2年連続の大雪で、生家のある十日町市の指定観測所5ヶ所の平均積雪深は最高で3mを越え、観測所によっては4mを越えた。
そんな冬季間にする農作業はなくて、屋根の雪下ろし、道踏み、雪かきなんぞをするためだけに独りで逗留することは考えられない。
そこで冬は雪のない宇治の自宅でぬくぬくとしているわけだけれど、本当のところは日本蜜蜂8群、セイヨウミツバチ1群のことが心配で仕方なかった。
私は生家の雪仕事を他人任せだけれど、蜂には一応の越冬対策はしていても、今までいくつかの群を消滅させてしまっている。
今冬は保温対策ばっちり、餓死しないよう越冬のための砂糖水を十分に与えたので、それもばっちりのつもりだった。
ところが、ほぼ4ヶ月振りに帰省してみたら、日本蜜蜂1群が残ったのみで、あとの8群が絶滅していた。
蜜がかなり残っていたのと、死屍累々の様子を見れば、蜜蜂に特有のアカリンダニにやられたとしか考えられなかった。
今まではアカリンダニ対策のメントールも入れていたのに、今冬だけ保温を重視してメントールを入れないでしまった。
新潟県の家畜保健衛生所に連絡したら、何日後かにやってきて、死骸サンプルを持ち帰って調べてくれた。
顕微鏡検査では見つけることはできなかったが、PCR検査でアカリンダニを確認したとの連絡があった。
昨年末12月に南魚沼市で、今年の2月には長岡市で蜜蜂にアカリンダニ被害が発生したということも言っていた。
養蜂の実態調査やアンケート調査などに応えてきたのに、なぜその事実を判明した時点でこちらに教えてくれなかったのか。
そのことを少しきつく言わせてもらったら、今後は連絡するような方向にしたいとかなんとか力なく言っていた。
少しずれてはいるが、南魚沼市と長岡市に挟まれているのが十日町市であれば、連絡さえ貰えば、雪が深かろうがやってきて、遅がけでも対策すれば何群かは助かったかも知れないのだ。
というようなことがあって、1群からの再出発なのだが、ついこの前から探索蜂がやってきたり、分蜂群が見つかったりしている。
1群だけは玉葱ネットで捕獲して、アパート式飼育箱に入れてうまくいった。
金稜辺に集る100匹200匹の小さな群はどうしたものかと調べて、ネットにある通り女王を探したけれど居ないので観察中だ。
とにかく1群が残り、野生の群からの分蜂と思われる1群を捕獲して2群となり、倍増なったのだから再出発は緒に就いた。
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越後妻有 2022 大地の芸術祭

2022年05月13日 08時54分00秒 | 旅行












2000年から3年毎のトリエンナーレ芸術祭が本来なら昨年なのに、1年延期され、4月29日〜11月13日から開催されている。
同じ作品がずっと屋外展示されているところもあり、とは言え雪囲いやメンテナンスなど管理をまかされる地元は、かなりの手間をかけているものと思われる。
今回のドライブは一応の目標を大厳寺高原と定めていたけれど、寄り道や変更はフレキシブルに対応するということにして出発した。
始めに公民館で大枚3500円をはたいて、大地の芸術祭のパスポートを買い、ついでに1500円の公式ガイドブックまで買う。
ところが寄り道するところがどこも休館で、よく見れば、大地の芸術祭は火・水定休なのであった。
屋外展示は自由に見放題が多いので、松之山エリア室野にある『自然と文化の出会う公園』作品を手始めに観た。
ガイドブックも読まず看板も見ず何の予備知識もないままにいきなり出会ったのが、2枚目の裸婦ブロンズ像。
これは日本人の感性ではないな、と感じた通りにメキシコの作家の作品だった。
ショウジョウバカマ(猩猩袴)の花をアンデスの先住民族女性のスカート重ね穿きに例えたことがあるけれど、そのようなメキシコから中南米の感性を想った。
それぞれの表情に屈折した陰鬱さなんぞ全くなくて、正反対の屈託のなさ朗らかさが感じられて、Nice job!
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椿と猩々袴(今までに観た中で最高)

2022年05月12日 06時55分06秒 | 養蜂








近くなのに、初めて松之山温泉とその近辺を散策する機会を得た。
三大名湯は有馬温泉と草津温泉と松之山温泉だとかなんとか。
温泉街の中心にある、とある食堂の脇にあった真っ赤な椿に感激した。
思わず「薔薇みたいだね」と連れが声をあげた位の見事さで、これぞ椿の中の椿ではないかいな。
開ききっていない中心部のとんがりは固く締まっていて、これがほどけて開いていくと思えば、手を合わせるまではしないけれど、ありがたみさえ感じた。
もしも秋にまた行く機会があって、覚えていたら、お願いして種を頂きたいものだ。
山の方に上って、当初の目的地である大厳寺高原を目指している途中、大地の芸術祭の作品があったので停まった。
杉林の縁に猩猩袴の小さな群生があった。
この花は『麗子像』なんかを連想することがあったりして懐かしさが湧き、必ず近づいて観るのだが、どれを撮ろうかと見回していて見つけたのがこれ。
こんな配色の猩猩袴は初めてで、いままで観た中で最高の色合いに違いない、もちろんのこと持ち帰ろうとしたりはしない。
この場所だからこの咲き方ができるのだろうし、良いものを見せてもらったぜ、と撮るだけにとどめて後にする。
地元民以外山菜採り禁止という看板もあった。
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不審音の正体

2022年05月11日 07時43分43秒 | 仕方






耳が遠くなってきて、都合の悪いことは聞こえてない振りをできるようになった。
それでも、独りで中途半端に古くて大きい生家に居ると、昼はともかく夜になれば、どんな小さな音でも聴こえる。
前にはネズミが天井裏を走る音も聞こえたし、窓を開けっ放しにしてしまった時は、何かの夜行性動物の侵入音も聴こえた。
夜の目覚めている間はいつも耳をそばだてている感じではあるけれど、不安で堪らないということもなく、普通に野性的になった状態のようだ。
半月ほど前からだと思うのだが、家の北側から低い虎落笛(もがりぶえ)のような妙な音が聴こえるようになった。
竹藪を通して来るのだとしたら、下の方の家から、モグラ避けのペットボトル風車の回る音なのか、鯉のぼりのてっぺんにある矢車の音なのか、とにかく何かしらの拍子に聴こえる不審音なのだ。
気にすると聞こえなくなったりして、家の中までは聴こえない音のようでもあり、それでも家の北側に居る時だけ、時々鳴る気になる音だった。
北側には作業場兼用物置の出入り口があるのでなおさらなのだが、昨日はどうしても気になって原因を突き止めようと思った。
耳鳴りはしょっちゅうなので自分でも信用できなくなっている耳を頼りに鳴る方向を定め、不審音を探りに竹藪に入ってみた。
そうしたら、立ち枯れた竹が裂けていて、こいつが風を受けて鳴っていたと思われたので切り倒したら音はしなくなった。
せっかく半分裂けているのだから、ナタで半割にして、キュウリ、インゲン、ナス、ピーマンの支えにすることにした。
雪折れした柴を結わえて、一応の完成として、あとは苗を買って植えるだけだ。
やらずに伸ばしていた仕事が、不審音探求から思いがけずやり遂げられて瓢箪から駒。
このように、有るもので金を使わずに柵をしたり柴を立てたりするのは、農事の師の教え。
周りの多くの人達は、市販のアーチ支柱を使い、ネットを張って、テレビの園芸番組そのものだ。
美しく家庭菜園をやるような地ではなかったのに、昔ながらのやり方は手元不如意のわが師と不肖の弟子のみ。
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蕗の薹とクリスマス・ローズ

2022年05月10日 06時52分06秒 | 身の周りの植物












フキノトウの薹が、伸び上がった最期の姿を見せ、綿毛を飛ばし始めた。
薹の方が苦味が少なくて美味しいという人もいるし、立ったからといっても食べられるものを粗末にはできなくて、放置してしまうので、結果、益々はびこることになる。
タンポポほどの端正さと儚さはないけれど、この姿も個別によく観ればそれなりのものがある。
このように散っていくのもあるなか、うちの裏で今を盛りと咲いているのがクリスマス・ローズだ。
普通なら花のあまりない時季に咲くから重宝されるのに、チューリップもスイセンもある時に咲くのはざんねん。
俯いて咲いているのを、スマホを差し入れるようにして撮ってみると、『おっ』と目を瞠るものがある。
上を向いて咲いてくれたら値打ちは何倍にもなるだろうし、この地方でもありがたがられるのに、返す返すもざんねんなやつ。
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ウバユリ(姥百合)の葉を食べてみる(母の日に)

2022年05月09日 07時24分07秒 | 食べ方








食べられると知ったからには試してみたいので、どこにでも生えてくるウバユリの柔らかそうな葉を千切り採る。
葉脈に色がついているようなのは硬そうに思われたので、おとなしい色合いの葉を片手で持てる分だけにした。
千切る時に匂いとするか臭いとするか、米糠に似た微妙な香りが漂った。
子どもの頃に、すぐ腹をこわすから『わかもと』という錠剤を摂り続けたことがあったのを想い出した。
何十年も思い出すことのなかったことが、においの記憶として残っていることもあるのか。
さっと洗って、普通にお浸しの要領でやってみて、茹で加減はどうかと菜箸でつまみ、噛んでびっくり、ものすごく苦い。
今度はゴーヤ・チャンプルーを沖縄の食堂で初めて食べさせてもらった時の苦さを想い出した。
ネット記事に球根の食べ方は詳しく載っているのに、葉も食べられるとあるだけで味は書いてなかった。
これは堪らんと即刻捨てることも考えたが、せっかくなので長く水に浸すことにした。
1時間ほど経ってから食べてみると、苦さは和らいでいて食えないことはないが、旨さというものは全く感じない。
それでも、絞ってタッパーにいれて冷蔵庫へ入れておいたのを、数時間後の夕食に鰹節をかけて食べた。
そうして、ご飯、焼き鮭、モヤシ炒め、具だくさんみそ汁の合間の箸休めとして食べればなかなかだ。
苦さも口に残り続けるというほどのことはなくて、『わかもと』のにおいもせず、クセになりそうですらある。
おかずとして付け加えたのは正解だった気がして、全体の夕食を撮らないでしまったのがざんねん。
タッパーの残りも食べきるだろうけれど、今度はいつ茹でることになるか、胃腸薬代わりにはなるのかどうか。
次は球根にチャレンジだが、これはいつでも掘れるから、生えてる場所が貯蔵庫だ。
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パパイヤと口紅水仙

2022年05月08日 07時22分44秒 | イレギュラー






先島諸島からパパイヤが送られてきた。
こちらが自作の菜っ葉と日本蜜蜂の蜂蜜を贈ったのに対して、友人は自宅敷地でできたパパイヤの返礼。
自作農産物をどうすれば商品化できるか、どうしたらお金になるかと考えるのも楽しいけれど、物々交換が一番気持ち良い。
1日前に送ったと連絡を受けて、1日半後には受け取っているのだから、流通スピードがすばらしい。
しかも2千円もかからなかったそうで、送った本人が感動していた。
荷物を開けてこちらもびっくり、パパイヤとはこういうものであったか。
叶姉妹も思わず顔を見合わせ俯いてしまうのではないかと思われる迫力で、黄色くなってから食べるのだとか。
種から育てたのに、こんな実をつけるのだそうで、さすがに亜熱帯。
熟すとカラスに突っつかれるから早めに採って熟すのを待つのだという。
食べてみないと美味しいかどうか分からないと言うが、美味しかったとして、これを一人で食えるものなのか!?
美味かったら、それはもう誰かに自慢方方おすそ分けすべしだ。
2枚目、3枚目は、今咲いているうちの口紅水仙。
名と姿が微笑ましくて、徘徊中にたまたま撮ったのだけれど、丁度パパイヤも送られてきてセクシー繋がりになった。
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酸度計は玩具(おもちゃ)にあらず

2022年05月07日 15時51分51秒 | 仕方






2,3年前にホーム・センターの園芸コーナーで目にとまり、何となく購入した酸度計を使ってみた。
こんなもので正確に測れるのかどうか、百均ではないから、役に立たなかったら少しは後悔する金額だったはず。
試してみるとわずかしか針は振れなくて、やはり玩具程度のものかと、その後は手に取ることもなかった。
ところが今回、どうしても酸度を測る必要に迫られた。
酸性に保っておくべきところに苦土石灰を撒いてしまい、というより、作物の場所割り振りを変更したくなったから。
私が肥料としてほとんどの作物に使う豚糞も、土をふかふかにしたいために混ぜ込むもみ殻もアルカリ性。
酸性雨で何もしなかったら土は弱酸性になっているはずで、連作可能の肥料要らずのサツマイモは酸性に強い。
ジャガイモ、サトイモは弱酸性が良くて、ダイコン、インゲン、カボチャ、エダマメは酸性に弱いと表現されている。
それはそうと、本当に計れるのかと、いつもサツマイモを作っている場所に寝せて、細かくした土をかぶせ、水をかけた。
そうしたらpH6.7位で、苦土石灰を撒いてしまったところでは針が振れない。
振れないのは中和して中性なのではなくて、このちゃちな計器が機能していないのではないかと疑った。
それならと、石灰に水を入れて、差し込んでみたら、なんと針は振り切れてしまった。
なるほど、石灰は強アルカリ性なのだなと眼で納得した。
計器にはバッテリーを入れ替える蓋が見当たらないから、そもそも交換したりする物ではないのか?
これは、電位差によって、微弱電流が流れるのを感知する計器でバッテリーはいらないのか・・・な。
ともかく、畑のいろんなところで試してみたら、少しだけ安心できた。
酸性にしたいときにはどうしたら良いのかと調べたら、ピートモス(pH4)を混ぜ込む手があるようで、方針はできた。
最期の画像は、勝手に生えていた、何とかスミレ。
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ポポーのつぼみ

2022年05月06日 06時58分58秒 | 身の周りの植物


1mくらいに育った植木のポポーを長野の姉から託され、生家の庭に植えてから5,6年が経つ。
太さは順調に育っているけれど、樹形が雪国には合わないと言おうか、私の雪囲いが不十分と言おうか、とにかく雪に痛めつけられて枝折れした姿に春先はいつもがっくりだった。
それでも、今回の冬の雪囲いは、まぁまぁうまくいって、ようやく初めてつぼみをつけた。
ポポーは木を見たことすらなかったので、本当につぼみなのかとネットで見て、間違いないと確信した。
じつは昨年、農協の直売所(ベジパーク)で実が売られているのを見つけて、ためらいなく買った。
『森のカスタードクリーム』と言われるそうで、癖のある味を好まない人もいるらしいけれど、私には好みの味。
食べたことがあるような味の気もするのだけれど初めての筈で、これはうちでも生って欲しいと思った。
それで、調べてみると、ポポーには種類があり、異種でしかも花をつけるのが同じ時期の木をそばに植えて置くのが良いとある。
しかも、雄蕊は雌蕊よりも育ちが遅いので別種の雄蕊で人工受粉が必要らしい。
それを知ってからホームセンターの園芸コーナーに行く度に探すのだけれど、売られていない。
ネットで買うにしても、花をつけるまでのことを考えると悲観的だ。
3年5年単位で考えることのできる年齢は過ぎて、もう1年単位程でしか先のことは考えられないのだからして。
自家受粉もやれないことはないような記述もあったので、ポポーのつぼみ10個を毎日観察して開花と雄蕊の成長を待つつもり。
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椿事

2022年05月05日 07時17分07秒 | イレギュラー








椿事と珍事は同じ意味だそうで、なぜ椿事と書くかは諸説あるとのことだが、これなら納得という単純で面白い説明は見つけられなかった。
1枚目;一般的にピンクの椿と言えば、美しく整って和菓子のような乙女椿だけれど、うちの奔放に乱れ咲く椿は、何と名付けられているのだろう。
2枚目;昨年の草刈り時に見つけた左巻きのカタツムリの殻が、ひと冬の雪の後でも形を保っていた。
普通のカタツムリの左巻きは珍しいそうだけれど、2個も見つかったのだから、ヒダリマキマイマイという種類なのだろう。
3枚目;水仙といえばラッパの形が一番多いけれど、うちには野生児のようなぼさぼさの八重水仙が私の子ども時代からある。
水仙は植えたりするものではなくて勝手に増える雑草扱いだったのだが、一列に移植された場所もあり、邪険にはできない。
そんななかに、3分の1ほど白い部分のある八重を見つけた。
線を引いた分かれ方で白と黄色になっている花びらもあるけれど、どういう仕組み仕掛けなのだろう。
印をしておいて、花後に球根を掘り上げ隔離して大事に育てて見ようかなどと思ったりもするけれど、どうしたものか。
4枚目;ウバユリ(姥百合)は葉っぱも食べられると、つい最近教えてもらったので、こんな群生地を見つけたら、お浸しにしてみたい。
花が咲いたら葉がない、歯がない、姥だという名付け方だというのは本当だろうか。
花が咲くようになる前の若い葉を摘んで食べるのは、忍びない気もするけれど、近々試したい。

以上、椿事珍事は珍しく意外な出来事であって、この程度のことには使いにくい筈だが、とにかく初めて椿事という言葉を使う。
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雪国の裏庭

2022年05月04日 10時09分09秒 | 身の周りの植物








1枚目;北東の一番陽当りが悪くて雪消えの遅い場所に植えたクリスマスス・ローズがようやく立ち上がって花を咲かせ始めた。
雪につぶされても生き続けて雪が消えたら起き上がるというより、新芽をだして、こんな時季にようやく花を咲かせるのは、雪の降らない地方からすれば半年遅れの奥手だ。
2枚目;イカリソウ(碇草)は花が咲かないと、それとは分かりにくいけれど、いつもこの時季にいつのまにか裏庭の大木の下で咲いている。
ピンク系の色のあるイカリソウもあるらしいが、この地では雪に漂白されたような真っ白しかみたことはない。
3枚目;アオキ(檍)はそもそも大木にはならない木で、あんまり陽の当たらないところに生えているが、これもどんなにつぶされても起き上がって、地味な花をつける。
地味だけれど、しっかり自己主張をしている風で、ブローチなんかに模されているのかも知れない。
4枚目;マムシグサ(蝮草)かテンナンショウ(天南星)かムサシアブミ(武蔵鐙)かと首を傾げたが、そういえば、昨年この辺りにムサシアブミが生えてたなというのを思い出した。
竹藪の中、杉っ葉がたくさん落ちてくる日陰からいつも生えるのだから、芋があるのか宿根草なのか、たぶんムサシアブミの芽生え。
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遠出して観てきたもの  その⑤ 良寛さんー2

2022年05月03日 11時12分13秒 | 養蜂




良寛さんのことを書いたら、貞心尼も書かなければ片手落ちのような気がする。
ずっと前に、桂枝雀と樋口可南子が演じたNHKドラマが思い出されて、検索してみると、30年前の正月ドラマ『乳の虎・良寛ひとり遊び』だった。
乳の虎という意味がわからないので調べてみると、『乳虎』というのは、乳を与えるころの雌虎はもっとも荒々しい』ということなのだとか。
テレビドラマデータベースには、『金権、賄賂が横行していた江戸時代後期。良寛は名家に生まれながら出家して乞食僧として生きる。「たとえ乳虎の群れに入るとも名利の道を踏むことなかれ」…出雲崎の大名主の長男として生まれた良寛が、家を捨て、出家し、長岡藩主の誘いも断り、なぜ乞食僧としての生き方を選んだのか描く。』とあった。
ではなぜ、乳虎に『の』が入るのだろうかがよく分からないのだが、(荒々しい世に居ても、母虎がいなければ生きていけない子虎のような弱者貧者を通した)ということなのだろうか。
欲も持たず寺も持たず説教もせず乞食僧として生きた良寛の最晩年、3年足らずだが歌を通して師弟以上の深い縁に結ばれたのが貞心尼。
良寛さんに深い愛情をささげてお世話もした貞心尼(1798〜1872)30歳、良寛(1758〜1831)70歳からの付き合いは清く美しく、最期も貞心尼が看取っている。
良寛さんの幼名は榮造だが、僧名は『大愚良寛』で歌詠みの号は『大愚』、最初の画像は1793年から20年間過ごした五合庵(現在の建物は大正時代に再建されたもの)。

最近の私は、トイレでいつも『哲学と宗教 全史 出口治明 ダイヤモンド社』を読んでいるのだが、キルケゴール(1813〜1855)と良寛さんが似ているように思われる。
片や哲学の執筆に身を捧げたデンマーク人で、こなた禅宗乞食僧の歌詠みだけれど、純粋な生き方など・・。
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遠出して観てきたもの  その④ 良寛さん

2022年05月02日 07時36分36秒 | 旅行










京都に移り住んでから、日常会話の中で違和感を覚えることの一つに『さん付け』がある。
清水寺を『きよみずさん』、油揚げを『おあげさん』、芋を『おいもさん』のたぐい。
新潟県人の話す言葉は野暮ったくて喧嘩腰のように聞こえることがあるらしい。
それでも、良寛和尚を大抵の新潟県人は親しみを込めて『良寛さん』と言う。
このたびのドライブでは、とりあえず柏崎に向かい、海岸まで行ったなら北上するということにしたので柏崎からは初めての道。
原発を過ぎてから、ときどき素朴な海水浴場らしき砂浜があったけれど、シーズンではないので侘しい景色。
黒子のようなウェットスーツのサーファーが海の中にいたりもしたけれど、唇を紫色にしてでも遊びたいかと身震いする。
サーフィンで思い出すのが、業者仲間の若者にサーフィン好きがいて、静岡まで行き、海で雷に撃たれたこと。
荒れた海は最適な波だったのだろうけれど、海上では人に雷が落ちて死ぬのかと、衝撃の事故だった。
話が横道に逸れたが、海岸沿いの道はすぐに出雲崎に着き、看板に誘導されるまま良寛記念館へと向かう。
雨は上がっていたが陰鬱な空模様は、さすが裏日本という雰囲気で佐渡ヶ島も見えない。
記念館はモダンな平屋で、広間一つだけのさっぱりした空間だった。
書に疎い者にとっては、値打ちも良さも面白さも分からないが、良寛さんの、ほぼ等身大木彫像を観て懐かしさを感じた。
アニメの宮崎駿も影響を受けた人のようで、『風立ちぬ』の作品に良寛さんの書いた【天上大風】が出てくるそうだ。
ポスターには「東京大学の正門前に『天上大風』の碑文があります。これは太平洋戦争時の学徒出陣で亡くなった学生の悲劇を再び起こさず『平和な風を吹かせます』と願い、ご遺族や僚友たちの手で建立されました。ご遺族、僚友たちは『平和の願い』として、良寛が子どもたちの幸せを願って子どもに与えた『天上大風』を選んだのでした。 『天上大風』は宮崎駿監督『風立ちぬ』にも登場します。この映画の主人公は戦闘機ゼロ戦を設計した堀越二郎です。…」とあった。
この記事を②とすべきなのに、後先になった。
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