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越後妻有(つまり)大地の芸術祭2022 里山現代美術館MonET(モネ)の2階に展示されている、movements 目【mé】(日本)が見た目に面白かった。
枠と文字盤を取り払ったアナログ電気時計が無数にテグスで吊り下げられていて、総て動いていることが秒針の動きで分かる。
もしかして動力はソーラーなのかと裏に回って見たら、小さな時計本体にボタン電池が嵌められているのだった。
数ある秒針付きアナログ置き時計の最小サイズの裸の本体なのだろう。
8000個あるのだそうで、学芸員が『ムクドリの群れのように配置されている・・』と説明してくれた。
『ムクドリと言うと意外に思う人もいるようです・・』とも言っていたが、京都の桂川辺りでムクドリの群舞を何度も観ているので私はなるほどと納得できた。
méのéって何だろうと、これを書きながら調べたら、フランス語イタリア語スペイン語に使われるアキュート・アクセントというものらしい。
つまりラテン系の文字か、とまでは分かったけれど、それが何かというのがよく分からない。
なにはともあれ強い自意識を強調表現しているに違いない。
そういうことはともかく、8000個の秒針が動いているのは、確かに命の鼓動をも感じさせて、こういう集合を観るのは好きだなぁと見とれた。