鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

Force 名和晃平(日本)

2022年05月23日 08時40分40秒 | アングル


越後妻有(つまり)大地の芸術祭2022 里山現代美術館MonET(モネ)の2階に展示されているひとつ。
これも昨日の作品のように天井からぶら下げられているのかと思ったら、黒い液体が糸を引いて落ち続けているのだった。
絶妙な粘度があるからだろう、糸のまま落ちて、溜まりに一定の凹みを作るのだが、微妙に動きがあるので観ていて飽きない。
普通の液体では実現しないスローモーな時間経過を感じるからだろうか。
付き添ってくれている学芸員に「窓を開けて風が吹いたらどうなりますか」「団扇があったらあおいでみたい」「斜めの板の上に垂れて流れるところを観てみたいなぁ」などと言ってみた。
昨日の、movements 目【mé】の時にも風の話をしていて、その時には「絡まったら大変なんです」「小学生が集団で通ったときには、風圧が起きて、絡まりそうに揺れました」などと説明してくれていたので、そのことを受けての少し意地悪な質問をしたのだ。
「受けている枠を外れてしまったら、床が大変なことになります」「それより埃が入ってしまう方が困ります」などと、やんわり受け流してくれる静かな学芸員であった。
このインスタレーション作品は、風でどうなるかということなども想わせるが、もしこのシリコーンオイルが赤や緑や黄色ならどうか、などとも想う。
インスタレーション作品とはなんぞや、設置された空間も含めたアートということで、たまたま居合わせたことによる参加意識も芽生える。
タイトルはForce、これを口にだしたら、もう『スター・ウォーズ』だ。
数々のシーンが想いだされるけれど、もしかしたらダースベーダーの隠された哀しみの象徴か、などともこれを書いていて思った。
コメント (2)
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