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植物の名を覚えたくて、花が咲いていると見れば写真を撮り、名を確かめてはブログに上げ始めて、まだ10年も経たない。
連想とかちょっとした考察のような文章を書き添えて自分の記憶回路に刺激を与え、何とか覚えようという策だった。
それなのになかなか記憶として留まらず、最初の画像のこれを昨日の散歩中に見て、頭をひねりつつ浮かんできた名がオトギリソウ。
オトギリソウ(弟切草)は悲しいエピソードの込められた名だけれど、その内容すら忘れていて、それにあれは草のはずがこれは木だ。
散歩から帰って検索してみると、オトギリソウ科オトギリソウ属のキンシバイだった。
キンシバイと音を聞いただけで、詳しいことは知らないのに金瓶梅を思い起こし、そうして二日前にアマゾンで観た楊貴妃を思い起こす。
「楊貴妃 レディ・オブ・ザ・ダイナスティ」は2015年、中韓日合作映画で、チャン・イーモーが監督の一人だ。
7年前にはこんな合作映画が作られたわけだが、今では同じようなケースは難しいだろうと思われる。
思えばいろいろあったものだ、というような連想と寄り道が関連付けられて、もう金糸梅は忘れないはず(しばらくは)。
金糸の刺繍を施したような端正さを花全体と日輪状雄蕊に見ての命名なのだろう。
そして、今朝の散歩では2枚目画像のキンシバイに似て非なる花を見つけ、調べてみたら、セイヨウキンシバイ(西洋金糸梅)だった。
端正な金糸梅が、ここまで乱れると梅とは似ても似つかず名折れの印象だが、これはこれで奔放な姿が好まれているのだろう。