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1mくらいに育った植木のポポーを長野の姉から託され、生家の庭に植えてから5,6年が経つ。
太さは順調に育っているけれど、樹形が雪国には合わないと言おうか、私の雪囲いが不十分と言おうか、とにかく雪に痛めつけられて枝折れした姿に春先はいつもがっくりだった。
それでも、今回の冬の雪囲いは、まぁまぁうまくいって、ようやく初めてつぼみをつけた。
ポポーは木を見たことすらなかったので、本当につぼみなのかとネットで見て、間違いないと確信した。
じつは昨年、農協の直売所(ベジパーク)で実が売られているのを見つけて、ためらいなく買った。
『森のカスタードクリーム』と言われるそうで、癖のある味を好まない人もいるらしいけれど、私には好みの味。
食べたことがあるような味の気もするのだけれど初めての筈で、これはうちでも生って欲しいと思った。
それで、調べてみると、ポポーには種類があり、異種でしかも花をつけるのが同じ時期の木をそばに植えて置くのが良いとある。
しかも、雄蕊は雌蕊よりも育ちが遅いので別種の雄蕊で人工受粉が必要らしい。
それを知ってからホームセンターの園芸コーナーに行く度に探すのだけれど、売られていない。
ネットで買うにしても、花をつけるまでのことを考えると悲観的だ。
3年5年単位で考えることのできる年齢は過ぎて、もう1年単位程でしか先のことは考えられないのだからして。
自家受粉もやれないことはないような記述もあったので、ポポーのつぼみ10個を毎日観察して開花と雄蕊の成長を待つつもり。