鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

ニホンミツバチの雄蜂

2022年05月18日 08時29分08秒 | 養蜂




分蜂群誘引のための金稜辺に集まったまま何日も過ごしている200〜300匹と思われるニホンミツバチの集団がいる。
50センチ位まで顔を寄せて観察しつつスマホを構えても、ゆっくり動けば慌てる素振りも見せず、こちらに関心を向けない。
この集団に外から帰った来た働き蜂は、激しい動きをしつつ大急ぎで中の方に潜り込んでいくことが多い。
それなら女王蜂が居るのかも知れないと腰が痛くなるほどしゃがんだまま観察するのだが、尻の大きい女王は姿を見せない。
先日来、刷毛で集団の形を崩して目を凝らしたり、小集団でもアパート式飼育箱に定着させることができるかと移住の試みを行ったりした。
女王蜂はみつからなかったし、アパート式飼育箱の方にも次の日すっかりいなくなっていて全くの無駄足だった。
そうしてまた元の木阿弥、同じような状態の2組が、待ち箱や金稜辺の網にこじんまりとたむろする状態が続いている。
観ていると、セイヨウミツバチの観察研究で明らかになった8の字尻振りダンスをする働き蜂が居る。
ニホンミツバチは一匹一匹がそれぞれの採蜜をするので百花蜜だと思っていたが、ニホンミツバチ(東洋蜜蜂)も8の字ダンスをして蜜源情報を教え合っている。
1枚目画像の真ん中にいる、働き蜂(雌)より一回り大きくて尻が黒く目がくりくりしているのが、毒針を持たず交尾しか能のない雄蜂。
数%居るようだが、こいつは採餌もせずに養われているそうで、こいつらのためにもせっせと働き蜂が行き来しているのか。
待ち箱に分蜂群が入居して巣房作りが始まると、働き蜂が脚に花粉団子を付けて帰ってくるようになり、それで定着確定だ。
この小集団に帰ってくる働き蜂は花粉を持ち帰ることはなく、おそらくは採蜜だけに行き来しているのだろう。
雄蜂は働き蜂より短命だそうで、この群は雄達を看取り、その後もしばらくは、ツバメの餌食になったかも知れない幻の女王を待ち続けるのだろうか。
などと、情緒的空想をついついしてしまう。
今朝は霧がでて少し寒いからか根性なし雄蜂は潜り込んでいて見えない。
1枚目は昨夕、2枚目は今朝撮った。
コメント (2)
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