和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

今週の本棚。

2010-04-11 | 短文紹介
毎日新聞2010年4月11日。つまり今日日曜日の「今週の本棚」をひらくと、
あれれ。買いたい本が並んでおります。
井波律子評による。
  鶴見俊輔の2冊
   「言い残しておくこと」(作品社 2520円)
   「思い出袋」(岩波新書 798円)

岩波新書の方は、岩波の年間購読誌「図書」に連載されていたものらしい。
前半の50回ぐらいは読んでいた気がします。それが新書になったもののようです。
これ、とりあえず買いたいなあ。

鹿島茂評は
 小西甚一著「古文の読解」(ちくま学芸文庫 1575円)

なかに「解説の武藤康史によると『古文研究法』と『国文法ちかみち』を圧縮したような内容のうえ、著者と受験生が会話する文体で書かれているという。」

またこんな箇所「この語義記憶法に英語が使われているところから想像がつくように、小西甚一の古文解釈法は外国語学習の成果を応用した面が多分に強かった。すなわち、英語やフランス語を学ぶときのノウハウを使えば、古文は容易に理解できるという観点である。」

こう鹿島氏は丁寧に書評しております。
ちなみに鹿島氏の書評のはじまりも、引用しておきましょう。こうはじまります。

「『還暦すぎたら岩波文庫、それも赤帯(海外文学)じゃなくて、黄帯(日本古典)ですね』とは『今週の本棚』のレギュラー執筆陣だった故・向井敏さんの述懐だったが、私も昨年の十一月に還暦を迎え、日本古典回帰が始まったようだ。しかし、いざ岩波文庫の黄帯を買い込んでも現代語訳はついていないから往生する。古語文法などすっかり忘れてしまっているからだ。・・・」


そして、買いたい本に
 山折哲雄著「愛欲の精神史 全3巻」(角川ソフィア文庫  740~900円)
こちらは、張競さんの評。いかにも読みたくなる書評なのでした。


以上書いておけば、とりあえず、買わないでもいいか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする