和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

基本的データ。

2011-11-02 | テレビ
水曜日の産経新聞には、
曽野綾子さんの連載「透明な歳月の光」がある。
といっても、読まないことが多いのですが、
今日は読みました。
そこに
「バンコクの洪水の報道を見ていて、一体この町の海抜は、何メートルの部分がどれだけあるのか、基本的なデータを与えてくれる新聞もテレビもないのである。」という箇所がありました。たしかに、外国のことなので、そんなに丁寧に説明する必要を、はなから考えて報道していないのかもしれません。外国のニュースは、それぐらいの比重で報道されているともいえるのでしょうか。それとも、基本的なことは新聞もテレビも、あてにして、頼ってはならない、そんな処世術を、身に着けなさいと、曽野さんは指摘しているのかもしれませんね。

指摘といえば、
渡部昇一氏が指摘していた「通州事件」を中西輝政氏も取り上げております。
「たとえば、なぜ、日本はアメリカとの戦争に突入していったのか。ためしに昭和12年(1937年)あたりから遡って見てみると、中国大陸で日本と中国が戦争を始めた原因とされてきた『盧溝橋事件』というのは、日中戦争の泥沼化にとっては、たいして重要な意味を持つものではなく、たとえば『通州事件』など、じつはその後に起こった事件のほうがはるかに重大な事件だったし、もっと後の『国民政府は対手(あいて)とせず』といった昭和13年の『近衛声明』のほうが、重要でしょう。とすれば、『盧溝橋事件』よりも『通州事件』や『近衛声明』の背景を調べるほうがずっと重要ではないか、と思えてくるわけです。」(p123~124・「情報を読む技術」)

そういえば、渡部昇一・中西輝政の対談集が、古本にあったなあ。
さっそく、注文しなくっちゃ。
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